ラスベガス資本、中国資本を包囲−マカオ
米中の駆け引きが激化
北朝鮮締め出し、米国式経営が浸透へ
だが、香港英字紙「エイシャン・ウォール・ストリート・ジャーナル」の報道では同行だけでなく、
中国最大の中国銀行、マカオのカジノ王と呼ばれるスタンレー・ホー氏が経営する恒興銀行も
北朝鮮製とみられる米百j偽札(スーパーノート)、覚醒(かくせい)剤、武器取引関連容疑で
米司法当局が捜査を進めているとしており、米メディアの報道はこれまで深い闇に包まれていた
北朝鮮の“マカオ・コネクション”に国際的な注目を向けさせた。
今回の朝光貿易のマカオ締め出しで浮き彫りになったのは、米国資本のマカオでの勢力拡大と
マカオの伝統的なカジノ企業、それに関連する金融機関の弱体化だ。
マカオ理工学院社会経済研究所の朱顕龍教授は「カジノ経営権の開放で米国のラスベガス資本が
大量に流入し、米企業の発言権が相当増大して北京主導下の特別行政区コントロール以上の力を
得始めている。マカオのカジノ経営形態が激変し、米政府の介入は避けられない状況だ」と語る。
マカオで約四十年間、カジノの利権を独占していたマカオ旅遊娯楽有限公司のスタンレー・ホー会長
も平壌の羊角島ホテルにカジノ場を開いた親北朝鮮財界人として北朝鮮との資金パイプを欧米メディア
が批判的に取り上げ、旧態依然のマカオ企業家のイメージを米国側に植え付けた。ホー氏は江沢民
前中国国家主席や現中国指導部とも良好な関係で、マカオでの中国資本への牽制(けんせい)という
点では米資本拡大には効果的だった。
http://fukachina.web.infoseek.co.jp/beichuuhisimekumacau.html