【書籍】 日本に武士道があるなら私たちには「ソンビ精神」がある〜「ソンビ評伝」[12/03]

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1蚯蚓φ ★

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▲「ソンビ評伝」イ・ソンム著|384ページ|1万8500ウォン

国史編纂委員長を歴任した著者は米国に清教徒精神とフロンティア精神、日本に武士道がある
なら私たちには「ソンビ精神」があると話す。

ソンビらは地主であり官僚で、知識人として朝鮮の政治主体であり、彼らが主張する世論政治も
士論、すなわちソンビらの世論を土台にした。しかしソンビ文化にも明暗はある。文弱なのが欠点
だ。「この長所と短所はどちらもソンビの特性」というのが著者の考えだ。

この本は麗末鮮初、党派争いと派閥勢力政治まで朝鮮史の流れの中でソンビたちの話を多様に
扱う。一般常識に通じる懸案についても論理的検証を試みる。たとえば「栗谷(ウルゴク)の10万
養兵説」について著者は「様々な面で疑問がある」と語る。

まず栗谷の「栗谷全書」にも、ユ・ソンニョンの「西涯集」にもない内容だから、後代に加筆されて定
説化されたという。その上、農業国家の当時の朝鮮の国力では10万の兵力を現実的に維持でき
なかったというのが著者の言葉だ。

また、死六臣(サユクシン、訳注:世祖によって王位を追われた端宗の復位を図って鞭打ちの拷問
の後、凌遅刑(牛裂きの刑)で処刑され、後年忠臣として顕彰された6人の政治家。)の端宗復位
運動についても著者は「表面では忠・逆問題のようだが実状は権力闘争の一側面」と話す。

シン・ヨングァン記者

ソース:朝鮮日報(韓国語) 朝鮮を栄えて滅びるようにしたのは?
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2011/12/02/2011120202663.html