∞基隆で沖縄漁民の慰霊碑除幕 台湾
【基隆(台湾北部)=吉村剛史】戦前、多くの沖縄漁民が居住していた台湾北部・基隆の和平島
(旧社寮島)で1日、日台の有志が建立した「琉球漁民慰霊碑」(琉球ウミンチュの像)の除幕式が
行われ、双方の関係者約200人が交流を深めた。
同島への沖縄漁民の移住は日本統治時代の1905年(明治38年)ごろに始まり、最盛期の35年
(昭和10年)前後には約560人が台湾最大の沖縄漁民集落を形成していたという。戦後、漁民や
家族らが引き揚げた後も、地元住民らで漁民らの遺骨を島内の祠「万善公」に納め、祀ってきた。
慰霊碑は、昨年、同島の歴史を知った沖縄の企業経営者らが、漁や戦争、戦後の政治的迫害など
で命を落とした祖先のために、台湾の有志と協力。寄付金を募って、サバニ漁船の上でモリを構えた
男性の像を制作した。
この日は下地敏彦・宮古島市長や張通栄・基隆市長らも出席して除幕式。1933年(昭和8年)に
同島で生まれ、昭和21年まで暮らしたという譜久村好子さん(78)は「米軍の空襲で怖い思いもしま
したが懐かしい場所。一層の友好発展につながれば」と話していた。
ソース:MSN産経ニュース 2011.12.1 16:44
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111201/chn11120116480001-n1.htm 画像:和平公園で行われた「琉球漁民慰霊碑」(琉球ウミンチュの像)除幕式=1日、台湾・基隆市郊外(吉村剛史撮影)
http://sankei.jp.msn.com/images/news/111201/chn11120116480001-p1.jpg