【韓国】中小企業に直撃弾、大企業の発注減少で資金繰り悪化 「過去1年間に1件も受注できなかった業者が随分ある」[10/04]

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 家電製品用の部品を生産するある中小企業のK社長は、大企業からの発注が減り、不安を
隠せずにいる。ただでさえ、3カ月前から発注が例年に比べ約10%減っていたが、金融市場不安で
第4四半期以降には、発注がさらに減るのが明らかだからだ。K社長は「これまでは自動車部品が
堅調で、なんとか耐えてきたが、世界経済がこれだけ不安な状況では、自動車部品の方も心配に
なってきた」と話した。

 携帯電話端末や半導体設備関連の中小企業は、2008年の金融危機と同程度の危機感を感じるほど、
体感景気が悪化している。代表的な輸出業種である半導体と液晶パネルが年初来不振で、携帯電話
端末もサムスン電子が善戦しているだけで、他社はなかなか回復のきっかけをつかめずにいる。
サムスン電子の主要下請け企業で構成する「協星会」に所属する企業でさえ、業績悪化に苦しんで
いる。協星会に所属する中小企業経営者は「今年上半期はなんとか黒字を出したが、下半期は赤字が
避けられない。第3四半期からは業績が急激に悪化する下請け企業が続出する見通しだ」と語った。

 欧州の財政危機による金融市場の混乱と景気低迷で、中小企業が直撃弾を食らっている。大企業
による発注が減っている上、社債や銀行融資による資金調達も困難となり、金詰まり現象が表面化
している。

 韓国上場企業協議会と金融監督院によると、12月決算の632社の6月末時点での現金性資産は48兆
1330億ウォン(約3兆900億円)で、半年前に比べ7.6%も減少した。38.5%に当たる244社では、
経費支出が営業活動による収入を上回った。

 市中銀行の中小企業向けの融資残高も減少に転じた。国民銀行の中小企業向け融資残高は、7月末の
65兆5198億ウォン(約4兆2100億円)から9月末には65兆3511億ウォン(約4兆2000億円)に減少した。

 ある中堅建設会社の関係者は「過去1年間に1件も受注できなかった業者が随分ある。最近は建設業
免許を返上して廃業する業者も少なくない」と話した。年初来先月までに廃業した総合建設業者は、全国で150社を超える。

趙亨来(チョ・ヒョンレ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/10/04/2011100400366.html