◆北によるGPS妨害、アルミホイルで対処!?
昨年8月と今年3月に、北朝鮮からGPS(衛星利用測位システム)妨害電波が
発信されたことを受け、韓国政府は「対応策を整備する」と語った。
ところが実際は、GPSのアンテナ数十本を、一般家庭用のアルミホイルで覆うという
「応急措置」レベルの対処だったことが、22日までに確認された。
国会の文化体育観光放送通信委員会に所属するイ・チョルウ議員(ハンナラ党)の
議員室が、放送通信委員会(放通委)と移動通信各社から受け取った資料によると、
昨年と今年の2回にわたり、GPSを混信させる信号が北朝鮮から発信されて以降、
放通委と移動通信各社は、首都圏北西部(坡州・ムンサン・金浦など)にある
移動通信各社のGPSアンテナ数十本をアルミホイルで覆っていたことが判明した。
このほか、ビルの屋上に設置されたアンテナ類をビルの下に移動したり、
アンテナをビルの裏手に隠すというケースもあった。
こうした手法は、北朝鮮の妨害電波を防ぐことはできるが、
正常なGPS信号まで妨げる可能性がある。
そのため、当時発生した携帯電話の時間・位置情報のずれや頻繁な通話の
中断などといった副作用は、これが原因だったのではないかという指摘が出ている。
昨年8月に、韓国政府は「電波干渉防止に向けた基盤技術の開発を推進する」と表明した。
しかし今の時点では、北が放射する妨害電波の周波数だけを選別して対処する技術自体が
ない状態で妨害電波を遮断しようとする場合、正常な電波まで一部遮断する可能性は
避けられない、というのが業界側の説明だ。
写真:
http://news.livedoor.com/article/image_detail/5883886/?img_id=2189761 朝鮮日報 2011年09月23日09時59分
http://news.livedoor.com/article/detail/5883886/