【韓国】建築廃棄物を2年放置、悪臭漂うソウル・麻谷地区[09/22]

1 ：なつあかねφ ★：2011/09/22(木) 19:29:18.21 ID:???

ソウル市江西区加陽洞麻谷地区にある面積3853平方メートルの空き地には、産業廃棄物や建築
廃棄物が5メートルの高さで積み上げられている。道路脇のフェンスの向こうは、コンクリート、
木材、鉄くずなどが混ざった廃棄物の山だ。不快な臭いが鼻を突き、息苦しく、目を開けてい
られないほどだ。

廃棄物が問題の空き地に放置されたのは2009年11月からだ。当時麻谷地区の開発事業を担当し
ていたSH公社（旧ソウル住宅公社）が廃棄物処理場の土地を買い取るに当たり、廃棄物を除去
するとの条件を付けずに移転費として補償金約1億9800万ウォン（約1300万円）を業者に支払
い、土地の明け渡しを求めた。業者は補償金が少なすぎると反発。これに対し、SH公社が昨年
10月に廃棄物の搬入を禁止し、業者は倒産してしまった。

2年近く処理されないまま積み上げられた建築廃棄物が悪臭を放つや、付近の8900世帯の住民
から苦情が出ている。江西区登村3洞の住民代表、チェ・ビョンチョンさん（44）は「ここは
あくまで中間集積場で、他の埋め立て地や焼却場へと運ばれるべきだが、2年近く放置されて
いる。廃棄物から出たガスが爆発し、昨年11回も火事が起きた」と話した。

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ソウル市江西区加陽洞の麻谷地区に5メートルも積み上げられた建築廃棄物。腐った廃棄物から
は、2年近くにわたり、悪臭だけでなく、有害ガスも発生している。21日午後撮影。／写真＝
李鎮漢（イ・ジンハン）記者

廃棄物処理場には、遮へい膜や防水シートなどがないため、今年6‐8月の梅雨や豪雨で雨水と
ともに廃棄物が流され、汚水が染み出した。市民団体「江西陽川環境運動組合」のソン・サン
ギュ代表は「大雨で汚水が周辺に流入し、浄化されないまま漢江に流れ込んでいる」と指摘した。

ソン代表は「廃棄物処理場に設置が義務付けられている粉じん膜もなく、処理場のほこりや悪臭
がそのまま広がっている。毒性物質が混ざっており、住民の健康を脅かしている」と述べた。
同連合は、産業廃棄物が長期にわたり放置されて腐敗すれば、ダイオキシン、ホスゲンなどが
んを誘発する有害ガスが発生すると指摘した。江西区庁は、空き地に25トントラック800台分
の廃棄物が放置されているとみている。

江西区庁の関係者は「処理業者に行政処分を下し続けている。事実上の地権者であるSH公社が
責任を取り、廃棄物を片付けるのが望ましい」と指摘した。同区庁は業者が放置した廃棄物に
対する保証保険2億ウォン（約1300万円）で今週中に廃棄物を一部処理する計画だ。しかし、
SH公社は「原則として廃棄物処理業者が対処すべき問題であり、江西区も処理場の管理を怠っ
ていた」と主張。その上で、業者側が移転費関連の訴訟を起こしており、大法院（最高裁に相当）
の判決が出るまで、処理計画を立てられないと説明した。倒産した業者は、現場にあった廃棄物
処理設備やトラックを処分してしまっており、自力で廃棄物を他の場所に運べる状況にはない。

ソウル市立大のナム・ジン教授（都市工学）は「ソウルのように住宅が密集した地域は、汚染
を引き起こしやすい施設に対する管理・監督が重要だ」と指摘した。

崔仁準（チェ・インジュン）記者

朝鮮日報 2011/09/22
http://www.chosunonline.com/news/20110922000056