中国動画サイト大手で、業界2位の土豆(Tudou)は17日、IPO(新規株式公開)を行ない、
米ナスダックに上場する。ティッカーはTUDO。売出価格は28―30米ドル。29米ドルで
計算すると、約1億8000万ドル(約140億4000万円)の調達を見込む。
現在までに売り出し全株について申し込みが入っており、IPOはほぼ成功と考えられている。
土豆も上場準備公表した昨年来、数々の難関をクリアしてきたものの、2011年からの中国ネット
企業上場ラッシュにおいて、これまで中国ネット企業の米上場は2社連続で失敗(無期延期含め)
しており、土豆の株式上場の実現も一時危ぶまれた。
上場が難しいということで、中国検索エンジン最大手の百度(Baidu)や、すでに上場して
いる動画サイト業界1位の優酷(Youku)などによる買収も噂されていた。
土豆はユーザーによる動画投稿と、映像コンテンツの自主制作が強み。ユーザーが投稿する動画
の中には日本のドラマやアニメなどを含む違法動画も含まれ、上場に際して、この除去がネック
の一つだった。1.5億人以上のユーザーを抱えているとされ、ユーザー2億前後とされる優酷に
次いで業界2位。しかし、優酷とともに業績の黒字化は実現できておらず、収益モデルの強化が
課題とされる。(編集担当:鈴木義純)
サーチナ 2011/08/16
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0816&f=it_0816_003.shtml