【北京=加藤隆則】米国債の信用格付けを「Aプラス」から「A」に格下げした中国政府系の格付け会社「大公国際資信評価」が、
高速鉄道事故が起きた後も、鉄道省発行の債券に「トリプルA」と最高の評価を与え続けていることに対し、疑問の声が上がっている。
15日付の中国紙「経済観察報」は、「鉄道省が政府を乗っ取った。これが安全や腐敗、債務激増などの問題を生んでいる」と酷評
した。
大公国際は15日付の経済紙「第一財経日報」などに対し、トリプルAの理由について「国家の信用があり、発展も見通せる」とした
上で、事故後の損失は「影響しない」と強調した。だが、インターネットでは、「公正さに欠ける」との批判が続出している。
YOMIURI ONLINE: 2011年8月16日10時07分
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110815-OYT1T00635.htm