【米国ブログ】中国高速鉄道事故「日本の技術に期待が高まる」
2011/07/27(水) 09:59
高速鉄道に関する米国のブログ「cahsrblog」では、中国・温州で23日に起きた
高速鉄道の追突事故についてつづっている。
筆者は、中国はカリフォルニア高速鉄道のプロジェクトに融資するとともに、自国の技術を
アピールし建設への積極的な参画を目指していたと背景について語っている。
アーノルド・シュワルツェネッガー前カリフォルニア州知事が2010年、中国を訪問し、中国の
高速鉄道システムに高い関心を示していたが、最近では中国の高速鉄道システムの安全性に米国
でも疑問の声も上がっていたという。
筆者は、中国が日本など先進国が開発した鉄道技術を盗用し、安全性を脅かしていると外国
メディアが批判していたとつづっている。しかし、中国の多くの高速鉄道は新幹線より速く設計
されており、これまで大きな事故がなかったと記している。
一方で日本のJR東海の葛西敬之会長は昨年4月、「中国の高速鉄道は安全性を軽視することで、
限界まで速度を出している」と外国メディアの取材で述べていると紹介。
今年2月には、中国当局は安全懸念を払拭する行動を起こし、高速鉄道のスピードを減速し、
高速化を推進した中国鉄道省のトップが収賄の容疑で更迭されたと伝えている。
筆者は、世界の高速鉄道の約50年の歴史で、このような事故は起こったことがないとし、この
事故は、今後の中国の鉄道輸出に重大な疑問を起こすと同時に、ライバル国である日本や欧州の
鉄道輸出に期待が高まるとの見方を示している。
このブログのコメント欄にはさまざまな意見が寄せられている。なかには、新幹線を称賛する
コメント「カリフォルニアは日本の技術を歓迎する。新幹線500系のぞみは素晴らしい」といった声や、
中国の高速鉄道が注目されていたのは、「カリフォルニアは中国の高速鉄道技術を必要として
いないが、中国の融資が欲しいだけ」といった意見も寄せられている。
また、安全性を軽視した結果、ほかの中国製品に関しても信用を失いかねないとした「この
事故の後で中国製の車を買う気がしない」といったコメントもつづられている。(編集担当:田島波留・山口幸治)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0727&f=national_0727_016.shtml