作業員1人生存確認 救助作業に拍車
改装許可を受けていない任意工事
(ソウル=聯合ニュース)キム・スンウク記者=
20日午後3時42分、ソウル江東区(カンドン=グ)千戸洞(チョンホ=ドン)にある4階建ての店舗
の一部が崩れ、作業員のイ某(58)氏とキム某(45)氏の2人が巻き込まれた。
消防当局によると、この建物は倒壊当時は改装工事中だったために中に客や入居者の姿はなく、13人
の作業員のみがいた。その中で2人が崩れた建物の内側に取り残されている。
このうちイ氏は、約3時間半後に生存が確認され、現在は消防当局が救助作業に全力で当たっている。
キム氏の生死はまだ確認ていない。
残りの作業員11人は、崩壊の瞬間に建物の前にいて難を逃れるたが、ウモ(47.女)氏など建物の前
を通りかかった市民6人がガラスの破片で軽い負傷をしたため、病院に搬送され治療を受けた。
消防当局と警察は「バン」という音が聞こえたという近隣住民の証言や、工事中の柱やスラブに触れ
た結果崩れたのではないかとする専門家の意見を基に、正確な事故原因を調査する予定だ。
江東(カンドン)消防署関係者は、事故現場でのブリーフィングの結果「絶対にガス爆発ではない」
とし「建物に過度な改装をした結果、崩壊したと推定される」と明らかにした。
この関係者によれば、改装工事で建物の壁の大部分を壊して柱だけで建物を支えている過程で、柱に
無理な力が加えられ今回の事故が発生したと推定される。
今回の改装工事は、官公庁から許可を受けていない「任意工事」だったと判明したとこの関係者は伝
えた。
今回事故が起きた建物は、1966年に建てられた4階建ての建物と1970年に建てられた3階建ての建物
を合わせたもので、倒壊した建物は1970年製の部分だと確認されている。
消防当局は、建物が更に倒壊する可能性を念頭に置き、安全対策を講じた後に救助作業を継続してい
る。
関係当局は正確な事故原因を調査するため、今回の倒壊現場の建物の残骸を回収して鑑識で調査する
予定だ。
聯合ニュース/韓国語(2011/07/20 22:22)
http://www.yonhapnews.co.kr/society/2011/07/20/0701000000AKR20110720208500004.HTML