Kリーグ八百長:逮捕者続出でGKがいない!?
尚武、GK足りずフィールドプレーヤーが代行
八百長騒動に揺れるKリーグで今週末、8試合が行われる。
登録選手の8.5%に当たる53人が八百長に関与していた事実が判明する中、Kリーグは1983年の発足以来初めて、
正式なGKが出場できず、フィールドプレーヤーがグローブをはめてゴールを守るという事態になった。八百長
事件をめぐる第2次捜査結果を発表した検察が、関与が疑われる選手について引き続き捜査を行う方針を打ち
出したため、Kリーグは今後の運営も不透明な状況だ。
9日午後8時からソウル・ワールドカップ競技場で行われるFCソウル−尚州尚武戦では、尚武は正式なGKが
出場できない。
八百長に関わった疑いで4人のGKのうち3人が検察に呼ばれた上、残ったGKクォン・スンテは2日の大邱戦で
警告2回の退場処分を受けたため、きょうの試合には出られないのだ。国軍体育部隊の尚武は苦肉の策として、
軍の中で、2008年までKリーグでGKとしてプレーした経験のある兵士を動員しようとしたが、兵士の所属する
部隊と折り合いがつかず断念。尚武はフィールドプレーヤーのうちクァク・チョルホとイ・ユンウィのどち
らかにゴールを守らせる考えだ。2人はGKの経験はないものの、チームでの練習で素質があると判断され、
抜てきされたという。
ともに勝ち点21で9位(尚武)と10位(ソウル)につけている両チームの対戦は、八百長騒動さえなければ
注目の一戦だった。今シーズンからストライカーに転向し、11ゴールを挙げて得点ランキングのトップを走る
金正友(キム・ジョンウ)=尚武=と、9ゴールで3位につけるデヤン=ソウル=の対決が見られるからだ。
だが、9人もの選手が八百長に関わっていた尚武との試合は、相手チームにとって「勝って当然、負ければ恥」
という試合になってしまった。
2位の浦項スティーラースは、八百長騒動で監督までもが辞任した大田シチズンとホームで対戦する。トップを
走る全北現代は、GKヨム・ドンギュンが前所属チームの全南で八百長に関与していたとして逮捕されたため、
メーンのGKを欠いた状態で蔚山とのアウェー戦に臨む。八百長騒動で選手が逮捕されるなど通常のスタメンが
そろわないチームが現れ、Kリーグは徐々に「コメディー・リーグ」に変わり始めている。
閔鶴洙(ミン・ハクス)記者
http://www.chosunonline.com/news/20110709000001