【中国】手抜きだらけの高速鉄道、作った技術者「恐くて乗れない」[06/22]

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1なつあかねφ ★
香港紙の苹果日報は21日付で「技術者が乗らない中国の高速鉄道…腐敗横行、温家宝も潔白を
示すため右腕を切り落とす」と題する記事を掲載した。人民日報陜西分社の杜峻暁社長が指摘
した、技術面における問題を改めて紹介し、温家宝首相も“右腕”である秘書2人を処罰せざる
をえなかったという、深刻な腐敗問題に焦点をあてた。

杜社長によると、中国では高速鉄道の建設に携わった技術者が「自分は絶対に乗らない。親友
にも乗らないように勧める」と公言する場合がある。安全面で自信が持てないからだ。

先進国の高速鉄道では、建設後に地盤の沈降など各種の問題点が出現することが「想定内」で
あり、開業してもすぐに本格的な高速運転をしない。一定の時間をかけて調整した上で、本来
の性能を生かした運転を始める。

中国の場合、短期集中方式で建設し、開通してすぐに高速運転を始める。しかも、建設は測量・
設計・施工を同時に進行させるという、場当たり的な方式で、工期の都合で3種の作業のいず
れかに「しわよせ」が及ぶ場合があるという。

安全問題に輪をかけているのが、汚職の問題だ。だれかが不正に利益を得た分、手抜き工事など
で費用を浮かせていると考えるのが自然ということになる。

最も典型的なのは、中国政府で鉄道建設の責任者である劉志軍・鉄道部部長の汚職による失脚
だ。劉前部長は、高速鉄道建設に絡む汚職で、不正に8億元(約99億2600万円)を得たとされる。

また、中国高速鉄道の父と呼ばれた政府・鉄道部の技術部門トップ張曙光総工程師も2月28日
に、汚職の疑いで身柄を拘束でされた。張容疑者は不正に得た金のうち、同類の事件では過去
最高の海外で28億ドル(約2246億円)を預金していたとされる。

海外の一部報道によると、温家宝首相の“右腕”である秘書2人も高速鉄道建設に絡む汚職に
一定の関係があったとみられ、温首相は自分が無関係であることを示すためにも、6月中旬ま
でに処分を認めざるをえなかったという。(編集担当:如月隼人)


サーチナ 2011/06/22
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0622&f=national_0622_164.shtml