韓国で消費者物価が急騰(上)
卵は昨年比30%上昇、三枚肉も最高70%アップ
ニンニクは1カ月で191%急騰
外食メニューに飛び火、ジャージャー麺・ソルロンタンも値上がり
食品価格の値上がりが続いている。農畜産物の価格高騰で始まった物価の上昇が、加工食品を
経て今度は外食メニューに飛び火している。
http://file.chosunonline.com//article/2011/06/19/961912482559969005.jpg 6日、ソウルのある大型スーパーを尋ねた顧客が野菜コーナーで品物を選んでいる。最近
農畜産物や加工食品、外食メニューに至るまで、物価が大幅に上昇している。
■豚肉・卵…値上げ基調は来年まで
6日、ソウル市竜山区にある大手スーパーマーケットを訪れた。卵の中でも最大級の特卵
(61グラム以上、30個入り)の値段は5010ウォン(約371円)で、1キロの鶏肉(5480ウォン=
約405円)に匹敵する値段だった。昨年の今ごろ、同サイズの卵(3600ウォン=約266円)は鶏肉
(6750ウォン=約500円)の半値でしかなかったことを思えば、値上げ幅がどれだけ大きかったかが
分かる。
卵の値段が上昇したのは、鳥インフルエンザ(AI)の影響で5月末までにめんどりが189万羽も
殺処分されてしまったからだ。現在特卵1つの卸売り価格は167ウォン(約12円)で、昨年の
120−130ウォン(約8−9円)に比べて30%以上も高騰した。これについて、地鶏協会のムン・
ジョンジン副会長は「めんどりを育てるのに6カ月以上はかかるので、遅くとも来年上半期までには
さらに25−40%ほど値上がりする」との見通しを示した。
また、口蹄疫以降、値上げを続けている豚肉は、一向に値下げの気配が見られない。大手
スーパーマーケットで一般の三枚肉は昨年よりも最高で70%近く値上がりしたほか、ソウル市
永登浦区の在来市場でもブタの三枚肉は100グラム2000ウォン(約148円)と、昨年の1700ウォン
(約125円)に比べて15%も値上がりした。ロッテマートで畜産コーナーを担当しているパク・
ヒョサンMD(商品企画者)は「ブタ肉の高騰は来年下半期まで続くだろう」と予想した。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/news/20110619000020