- ミャンマー:事前検閲制度を廃止 「自由化」圧力で -
【バンコク西尾英之】ミャンマー政府は10日から、娯楽誌などの事前検閲制度を廃止する。
3月に軍事政権から民政移管を果たした新政権が、国内外の「自由化」を求める圧力を受けて
言論抑圧を一歩緩和することになる。
最大都市ヤンゴンで8日、メディア経営者と会談した政府当局者が明らかにした。これまで
すべての出版物は発行前に当局に内容を提示し検閲を受ける必要があったが、娯楽、スポーツ、
児童文学、情報科学、健康の5分野の週刊誌と月刊誌に限り、事前検閲はなくなる。
政権批判を掲載する可能性のあるニュース雑誌などは検閲廃止対象に含まれていないが、
当局者は「今回の措置が成功すれば(検閲廃止を)他の分野の出版物にも拡大する」と語ったという。
だが新政権が依然軍の強い影響下にあり政治犯釈放などがほとんど進まない中で、同国の
メディア関係者は「報道、出版の自由」の全面的な実現には懐疑的だ。ファッション誌の編集者は
「事前検閲がなくなったとしても、我々は『限度』を知っている。極端に『限度』を超える内容の出版
はできないだろう」と、自主規制の必要性を語った。
ソース : 毎日新聞 2011年6月9日 19時02分(最終更新 6月9日 22時38分)
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