韓国政府とロシア政府が、羅老号の2回目の打ち上げの失敗原因を究明するため新たに共同
調査団を結成することが明らかになった。2012年の3回目の打ち上げを目標に、これまでの
責任所在の攻防から原因の究明に焦点を当てるという。韓国の複数メディアが相次いで報じた。
2度の打ち上げ失敗後、韓国の航空宇宙研究所とロシアのクルニチェフ社による韓ロ共同調査
委員会は議論を重ねてきたが責任の所在は明確になっていない。失敗の原因は共同調査委員会
によって◆2段目ロケットの飛行終端システムの誤作動◆1段ロケットの酸化剤システムの誤作動
で酸化剤が漏れた◆1段目と2段目の分離用ボルトの不具合――の3つに絞られている。
2回目の打ち上げ失敗から1年が経過した現在も明確な結論が出ず、韓ロ両国政府はついに原因
の究明に乗り出した。韓国の教育科学技術部とロシア連邦宇宙局が新たに共同調査団を結成、
それぞれ15人の専門家計30人が7月に一回目の協議を行う予定だ。
韓国メディアは両国政府による共同調査団の結成について「韓国とロシアの技術者がお互いに
責任があるというプライド対決となっており、韓ロ政府が合意に乗り出すことになった」、
「原因究明の作業にスピードを出す」などと伝えた。合意によっては失敗の原因が「複数になる」
との見方を示した。
韓国教育科学技術部は「責任の所在に焦点が当てられた既存の調査とは異なり、失敗の原因究明
と補完により3回目の打ち上げの成功確率を上げることが目的」と説明、原因究明とともに3つ
の可能性についての改善も並行に行うことで3回目の打ち上げに備える計画を明かした。
3回目の打ち上げの時期について韓国側は2012年6月から8月を目標としているが、2回目の失敗
の原因が明らかになっておらず、実際の打ち上げ時期は不透明のままだ。(編集担当:金志秀)
サーチナ 2011/06/09
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0609&f=national_0609_156.shtml 関連スレ
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