【クアラルンプール】 人権団体「マレーシア人民の声」(Suaram)がスコーピオン級潜水艦の購入に
関わる多額のリベート疑惑でフランスの兵器メーカー、DCNS社を告発していた問題で、フランスの裁判所
は近く予備審問を終え、本格審理に入る見通しだ。
Suaram幹部らは訴訟が認められ、本格審理に入るのは間違いないと自信を強めている。
これにより当時、国防相だったナジブ・ラザク首相を含む、マレーシアのトップ政治家が証人として出頭
を求められる可能性も出てきた。「マレーシアン・インサイダー」によると、現職のザヒド・ハミディ
国防相は自身が証言する準備が出来ており、閣議でも承認を得たことを明らかにした。
マレーシア政府は2002年に67億リンギで潜水艦2隻を購入したが、仲介者であるナジブ首相の元側近で
政治アナリストのアブドル・ラザク・バギンダ氏に5億4千万リンギものリベートが支払われた疑惑が浮上。
アブドル・ラザク・バギンダ氏がモンゴル女性モデル殺害事件で殺人教唆の容疑で起訴(後に無罪判決)
されたこともあって事件が脚光を浴び、ナジブ首相夫妻の関与疑惑も含め野党などが追求していた。
http://www.malaysia-navi.jp/news/110530065440.html