韓国の中小企業も中国ではブランド扱い―。韓国の中小家電メーカーが、中国市場で急成長し
ている。
石油ストーブで世界シェア50%を握るパセコは、台所用家電に商品群を拡大し、今年初めには
中国・上海の高級住宅にビルトイン家電を納品した。コメ冷蔵庫、ふきん・まな板殺菌機、
野菜・果物用洗浄機など品目も多彩だ。パセコは中国市場での急成長を追い風として、昨年の
売上高が141%の伸びを示し、今年は前年比200%の伸びを見込んでいる。
ジューサー専門メーカーのヒュロムLSは、インターネット販売で人気を集めた商品が中国でも
人気を集めている。先月中国・広州市で開かれた中国輸出入商品交易会(広州交易会)では、
中国家電大手のTCLと技術協力と生産販売に関する契約を結んだ。
家電メーカーのリホムも昨年、中国現地法人の売上高が前年比で75%の伸びを示すなど、高い
伸びを示している。リホム関係者は「既に品質は認められ、現在はサービスを強化している段階
だ」と説明した。それに向け、今年1月には中国の台所用家電メーカー、珠海双喜電器と業務
提携した。
中国で韓国の中小企業製品がブームを巻き起こした例としては、ククホームシスの「クク電気
炊飯器」を挙げられる。以前、韓国人が日本で象印の炊飯器を、ドイツでヘンケルスの包丁を
購入したように、韓国を訪れる中国人が買い物リストに「クク電気炊飯器」を入れるほどだ。
トレンドコンサルティング会社のエーダイムのチーフコンサルタント、ハン・ソンヒ氏は「韓国
の中小家電メーカーが10年前から中国市場に進出し、認知度を少しずつ高めてきたことに加え、
韓流ブームも重なり、最近1−2年で売り上げが急増している」と指摘した。
崔宝允(チェ・ボユン)記者
朝鮮日報 2011/05/31
http://www.chosunonline.com/news/20110531000032 イラスト
http://file.chosunonline.com//article/2011/05/31/621382702387895829.jpg