イラク駐在の韓国大使館と、アフガニスタン・パルワン州にある韓国の地域復興
支援チーム(PRT)のチャーリーカール基地が、相次いでロケット砲による攻撃を
受けた。韓国政府はこれらについて「今月1日に国際テロ組織アルカイダ指導者
のウサマ・ビンラディン容疑者が殺害されたことに対する報復のため、イスラム
武装勢力が韓国関連施設を狙ったもの」と見て調査に乗り出している。
外交通商部(省に相当)とイラク駐在の韓国大使館によると、今月15日午後1時
ごろ(現地時間)、バグダッド郊外にあるグリーンゾーン(米国大使館など主要国
の大使館が密集する地域)に6発のロケット砲が撃ち込まれ、そのうち1発は韓国
大使館から数百メートルの地点に着弾したという。韓国大使館はグリーンゾーン
からチグリス川をはさんで2キロほど離れている。着弾時には大使館の中でも
爆音が鳴り響くと同時に建物が揺れ、一部の職員は机の下に身を隠したという。
この攻撃によってバグダッド市内では13人が死亡したが、韓国大使館関係者に
けがはなかった。同日早朝5時ごろにも、2発のロケット砲が大使館近くに撃ち
込まれている。
イ・ヘグァン駐イラク参事官は「3月31日には大使館からわずか70メートルのところ
にある小学校の校舎が、ロケット砲による攻撃で破壊された」「最近はビンラディン
容疑者の死に対する報復のため、反米武装勢力により外国人、特に外交関係者
が狙われているとの情報が相次いでいるとして、イラク政府当局から注意をする
よう連絡を受けた」と話している。
アフガニスタン・パルワン州にある韓国PRTチャーリーカール基地も、15日夜
10時40分ごろロケット砲による攻撃を受けた。しかし砲弾は空中で爆発したため、
けが人はなかった。ビンラディン容疑者の死からこの日までに、同基地に対する
ロケット砲攻撃はこれが3回目となる。14日深夜0時45分ごろには同基地のすぐ
近くにロケット砲1発が着弾し、5日深夜2時ごろにも4発が基地周辺に着弾して
いる。
ソース:朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/news/20110517000002