【書籍/竹島問題】独島紛争産んだ朴正熙政権の密室外交の黒幕〜ロー・ダニエル著「独島密約」[05/13]

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1ピアノを弾く大酋長φ ★
独島紛争産んだパク・チョンヒ政権の密室外交黒幕

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▲「独島密約」

「独島密約」
ノ・ダニエル著作、キム・チョルフン翻訳/ハンウル・2万4千ウォン

1965年1月11日夕方、ソウル城北洞(ソンブクトン)の汎洋商船所有主・朴健碩(パク・コンソク)の邸宅のホー
ムバー。日本の国務大臣の密使である宇野宗佑・衆議院議員(後に総理)、丁一権(チョン・イルグォン)韓国
国務総理と金鍾洛(キム・ジョンナク、金鍾泌=キム・ジョンピル氏の兄)韓一銀行常務、文徳周(ムン・トクチ
ュ)外務次官、島本ゲンロウ(読売新聞ソウル特派員)等五人が集まった。14年間進行してきた韓日会談妥結
の最大争点だった「独島(トクト)問題」に関する密約が最終確定する瞬間だった。そして5ヶ月後、日本の対
韓支援と韓日強制併合条約無効化宣言等を含んだ韓日基本条約が公式締結されて両国の国交がついに
正常化する。

「独島・竹島問題、解決しなければならないということで解決したものと見なす。したがって条約では言及しな
い」といういわゆる「未解決の解決」状態で韓日政府間の領有権解決を持ち越した独島密約は2007年に初
めて公開されて韓日間に大きな波紋を起こした。

日本通の政治経済学者であるノ・ダニエル(Roh Daniel ロー・ダニエル)氏が当時、朴正熙(パク・チョンヒ)政
権の密使として韓日交渉の水面下で活動した金鍾洛氏と日本側連絡責任者の島本ゲンロウなど主要関係
者たちを直接取材して確認した内容だった。

ノ・ダニエルが書いた「独島密約」は、この独島密約の内容と進行過程、背景を豊富な資料とインタビューで
現代史ドキュメンタリーのように再構成した本だ。日本で先に発刊されたこの本が韓国語に翻訳されて16日
に出版される。著者は「日本と韓国の間に竹島に関する或る約束がある」という中曽根康弘・元総理の耳打
ちで独島密約を取材し始めて20年近くこの問題に食い込んで本を書いた。

本を読んでみれば1996年6月に金泳三(キム・ヨンサム)政府が独島の領有権主張を強化する時まで、韓日
2国の政府がなぜ静かな外交で一貫したかを一歩遅れて類推してみることができる。「両国が自国の領土と
主張するのを認めて同時にそれに反論することに異論がない」という独島密約の最初の条項が相当期間有
効に守られたのだ。

本は当時の韓国が経済発展のために日本の資金が必要だったとはいうが、日本の領有権主張に口実を提
供した朴正熙政権の対日密室外交の黒幕を暴露する。韓国の外相と駐日韓国大使が密約の事実を知らな
いまま実務交渉で独島領有権の主張をして密約の実体を知る日本側外交官たちの嘲弄を買う場面も恥ず
かしいが厳然な私たちの現代史だ。2次大戦以後連合国と日本のサンフランシスコ講和条約で日本が韓国
領と認められていた独島を日本が返還しなければならない領土対象から外す過程などを見れば、日本政府
がどれくらい強力な外交活動と歴史資料調査を実施したのか知ることになる。

韓国軍事政権らが独島密約を最後まで守ったことに対する著者の評価は示唆するところが大きい。「満州
軍官学校や日帝の陸軍士官学校を卒業した先輩らを誇らしく思う彼らに『日本と仲良くする』ということは本
能に近い観念だったのだ。こういう背景から全斗煥(チョン・ドゥファン)と盧泰愚(ノ・テウ)が大統領の席にあ
った時点まで独島密約の精神は伝えられて、結果的に守られていた計算だ。」

キム・ドヒョン選任記者

ソース:ハンギョレ新聞(韓国語) 記事登録:2011-05-13午後09:24:06
http://www.hani.co.kr/arti/culture/book/477918.html

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