【新華網11日イスタンブール=陳銘】 中国の傳自応商務次官は11日、「第4回国連後発
開発途上国(LDC)会議」の席上、「中国はこれまで一貫して後発開発途上国への援助に力
を注いでおり、いかなる政治的条件もつけない経済的・技術的支援を提供している」と語った。
同氏は中国がすでに後発開発途上国に向けて工業や農業、文化・教育、衛生、通信、電力、
エネルギー、交通などに関する援助プロジェクト1000件近くを提供し、地元の経済と社会
の発展を促進してきたことを強調。「国際通貨基金(IMF)に500億ドルを増資し、優先的
に後発開発途上国のために利用することを要望。中国の09年の後発開発途上国への援助額は
対外援助総額の40%を占め、10年には50%以上となった」と説明した。
また、中国が後発開発途上国の債務を免除したため、援助受取国の持続的な発展を促進している、
と指摘。10年までに中国はアフリカ、アジア、南米と太平洋地域の50カ国と債務免除の合
意書を交わしており、満期債務423口を免除したという。最後発開発途上国44カ国の債務
免除は238億元(約2970億円)に上る。
同氏によると、中国政府は後発開発途上国の貿易能力を高めるため、これら地域の対中商品輸出
に対してゼロ関税を適用し、市場を開放しているとともに、輸入を拡大し、各国の産業発展を
支援している。
中国はすでにエチオピア、ザンビア、カンボジアなどの諸国で地元政府と協力して経済貿易協力
区を設立し、地元の投資促進や税収増、雇用保障に重要な役割を果たしている。また、後発開
発途上国で技術者など2万6000人を育成した。今後5年以内にさらに8万人を育成し、各国
の自主発展力強化を促す。
第4回国連後発開発途上国会議は9日、トルコのイスタンブールで開幕した。会期は5日間。
現在、世界の最後発開発途上国は48カ国で、アフリカに33カ国、アジア太平洋地域に14カ国、
南米カリブ地域に1カ国がある。
(翻訳 尚蕾/編集翻訳 恩田有紀)
毎日中国経済 2011/05/13
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