【ソウル=加藤達也】北朝鮮が、韓国の金融コンピューターネットワークを狙ったハッキング
や衛星利用測位システム(GPS)への妨害など、サイバー・電子攻撃を活発化させている。
北朝鮮は、軍事面での韓国側の弱点を把握すると同時に、政治的には、対北強硬派と対話派で
分かれる韓国世論を分断させる狙いがあるとみられる。
韓国では4月中旬、農協の電算処理ネットワークシステムがダウンした。検察によると、約
300台のサーバーが機能停止し、ATM(現金自動預払機)での現金取り扱いができなく
なったほか、送金などの支払いが滞り、信用不安が広がって大混乱が起きた。
捜査の結果、検察は北朝鮮のサイバー部隊がばらまいたハッキング攻撃用のウイルスが、農協
のシステムを管理していた韓国IBMの社員のパソコンに侵入したためと断定した。
韓国では経済損失を被った利用者が農協の責任を追及する動きを見せ、農協側も韓国IBMの
管理不備を問題視し、法的措置を検討するなどの二次的、三次的な混乱が広がっている。
3月には在韓米軍や韓国国防省を含む政府機関などのウェブサイトがハッキングされた。韓国
警察は北朝鮮の工作機関、偵察総局が中国に設置した拠点から発信したと断定。さらに、経路
分析などから2009年7月に米韓の政府機関が狙われた同時サイバー攻撃事件も北朝鮮によ
るものと突き止めた。
3月のサイバー攻撃とほぼ同時期、ソウルなど首都圏でカーナビゲーションや精密誘導兵器
などに利用されるGPSシステムを狙った電子攻撃が発生。発信地点や信号分析から北朝鮮の
攻撃と判明した。
米韓合同演習(キー・リゾルブ)の期間中でもあり、北朝鮮側には「有事の際のサイバー・
電子攻撃の有用性を踏まえ、専門部隊の練度を向上させ、韓国側の対応と反撃までの速度を
みるなどの目的がある」(消息筋)ようだ。
サイバー・電子攻撃は軍事的には軍事作戦の一環で、「明確な挑発行為」(軍関係者)。韓国
では北朝鮮への反発も強い。南北対話ムードを醸成したい政官財界の一定勢力との間で溝が
さらに深まりつつある。北朝鮮の砲弾を使わない“見えない挑発”には砲撃で反撃もできず、
韓国側は今後も対応に苦慮しそうだ。
MSN産経ニュース 2011/05/10
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110508/kor11050818430001-n1.htm 関連スレ
【韓国】サイバーテロ「選挙の時は中国からネットにデマ流す」北朝鮮ハッカーの実態[05/08]
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1304849494/ >>3 サイバー攻撃ってのは、ネットワークやコンピューターそのものを攻撃して機能不全をもたらして、
相手のネットワークを破壊、もしくは妨害、撹乱を図る攻撃だよ。
ついでにホロン部の書き込みはサイバー攻撃と言うより世論誘導で情報工作ってやつ。
どっちも「情報戦」だけど。