【サイバージャヤ】 マレーシア自動車研究所(MAI)は、今年の自動車市場総需要量(TIV)が、東日本大震災の影響で部品・スペアパーツの供給が不足していることを受け、2.5%−3%程度マイナスになると見込んでいる。
MAIは通産省の傘下機関で、国内の自動車産業の開発の中心として設立された。
マダニ・サハリ最高経営責任者(CEO)は、日系非相手先ブランド生産(OEM)メーカーはTIV全体の30%を占めており、日本の震災の影響を受ける見通しが強いとコメント。
これらの企業とは先に協議を行い、当面の在庫状況や今後の状況見通しについて報告を受けたと述べた。
そのうえで、7月までには各メーカーが大震災の影響について明確な情報を開示すると見られており、TIVの予想もしやすくなると述べた。
プロトン・ホールディングスとプルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)は震災の影響を大きく受けることはないと指摘。
プロトンは部品の供給状況に関して監視を続けている。
マレーシアの自動車市場のTIVは2010年、過去最高の60万5,156台となった。
マレーシア自動車協会(MAA)は、1月に今年のTIVを61万8,000台となると予想していたが、3月の大震災の影響を受けて下方修正をする可能性もある。
OSKインベストメント・リサーチは先に発表した報告書の中で、今年のTIVは5.1%のマイナスとなると予想。
ソース マレーシアナビ! 2011/05/09 20:59
http://www.malaysia-navi.jp/news/110509055951.html 日系自動車メーカーは供給不足の影響を大きく受け、第2−3四半期の収益にも影響が出るとの予想を示した。