シン・ジョンア元東国大助教授が自叙伝『4001』で、自らの背後にいた勢力をめぐるうわさに
ついて「盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が私に対し、いろいろと関心を寄せていたことは事実
だが、だからといって、直接的な支援を受けたことは全くない」と述べた。母方の祖母の紹介で
初めて会った盧前大統領は「若い人が、妙に人を引き付けることがある。もっと大きなことを
するためには、一度表舞台に出てみてはどうか」と持ち掛け「国民に対する談話などの際、とき
どき私にコメントを求め『報道官に起用してもいいくらいだ』と話した」という。しかし、シン
元助教授はこれまで言及されてきた、大統領府の絵画取引をめぐるロビー疑惑については全く
触れなかった。
シン元助教授は自叙伝の出版に当たっての記者懇談会で「盧前大統領に直接会ったことがあるか
どうかをめぐり、これまであらゆる説が飛び交ったが、これについてはっきりと明言せず、背後の
勢力のことしか書かなかったのはなぜか」との質問に対し「盧前大統領はもうこの世にいないため、
言及すること自体慎重にならざるを得ず、また申し訳ないという思いがある。盧前大統領を侮辱
することにならないかと心配したが、一部の事実についてのみ、言葉を選んで綴った」と答えた。
許允僖(ホ・ユンヒ)記者 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/news/20110323000046