★マレーシアのGDP成長率、2010年通年は7.2% 第4四半期はプラス4.8%に
【クアラルンプール18日=アジアインフォ】 中央銀行バンク・ネガラは18日、
2010年通年の国内総生産(GDP)成長率が7.2%になったと発表した。
金融危機に伴う世界経済の悪化からいち早く立ち直ったことで第1、2四半期が大幅な成長に転じた後、
やや減速気味ながらも第3四半期に続いて第4四半期(10一12月)も4.8%の穏当な成長を維持した。
「ビジネスタイムズ」が発表した19のシンクタンクの予想平均値7.06%を上回った。
第4四半期の国内消費は、5.7%上昇(前期は5.0%上昇)。
個人消費は6.5%(同7.1%)の伸び、公共支出はマイナス0.3%(同マイナス10.2%)となった。
第4四半期の製造業は、やや減速気味ながらも6.2%の成長を維持した。
石油・化学・ゴム・プラスチック製品が9.7%と牽引、輸送機器・その他や
非金属鉱物製品・卑金属・組立金属製品、繊維・衣服・皮革の伸びが貢献した。
2ケタ成長をみせた第1、2四半期に比べ、第3四半期には7.5%と減速が顕著となったものの、
通年では11.4%の大幅成長を維持した。
サービス業の第4四半期は6.2%成長となり、前期の5.4%からやや持ち直した。
卸売・小売やビジネスサービス&不動産などが貢献し、通年成長は6.8%となった。
鉱業・採石は、原油生産が3.3%減少したことが響き、第4四半期はマイナス1.3%となり、
前期のマイナス1.0%からさらに落ち込んだ。通年では0.2%のプラス成長を維持した。
第4四半期の農業は4.3%のマイナス。オイルパームが15.5%、
林業が5.0%それぞれ落ち込んだことが影響した。通年では1.7%のプラス成長を確保した。
景気対策に伴い公共工事が増加した建設は、5.6%のプラス成長を記録。通年では5.2%の成長となった。
ソース マレーシアナビ 2011/02/18 20:27
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