不良債権:機関投資家が買収競争(朝鮮日報: 2011/02/24)
http://www.chosunonline.com/news/20110224000042 今年に入り、不良債権市場の規模が10兆ウォン(約7300億円)以上に拡大すると予想される中、
大口期間投資家が不良債権に先を争うように投資している。
年初来、不良債権への投資に最も積極的なのは国民年金だ。国民年金は最近、不良債権買い取り
ファンドに3000億ウォン(約220億円)を出資することを決めた。不良債権を専門に運用する
プライベート・エクイティー・ファンド(PEF)のパインツリー資産運用、ユジン・ウリF&Iの
2社によるコンソーシアムにそれぞれ1500億ウォン(約110億円)を投資する。教員共済会、
郵政事業本部などの年金、ファンド筋も続々と不良債権に投資している。
大口機関投資家までもが不良債権に積極投資するのは、今年の不良債権市場の規模が、
クレジットカード不良債権が社会問題化した2003年以降で最大となるとみられるためだ。
ハナ大投証券のキム・サンフン研究委員は「金融監督当局が昨年末、主要銀行に不良債権の
整理を要求した。それ以降、銀行が不動産プロジェクト融資の債権を含む不良債権を積極的に
売却している」と説明した。
現在の不良債権市場は6兆ウォン(約4390億円)の規模だ。これに加え、プロジェクト融資債権が
不良債権市場に流入すれば、市場規模は10兆ウォンに拡大するとみられる。
これまで不良債権買い取りで大きな利益を上げてきたのは貯蓄銀行だ。しかし、現在は貯蓄銀行の
営業停止騒動が足かせとなっている。ある貯蓄銀行関係者は「貯蓄銀行が不良債権を買収すれば、
資産の健全性が現在よりも悪化するため、簡単には投資に踏み切れない」と語った。
貯蓄銀行が投資できないすき間を証券会社や専門投資会社、海外金融機関などが埋めている。
東部証券、未来アセット証券、ユジン投資証券などが不良債権への投資に積極的だ。一部の
専門投資会社も不良債権買い取りに乗り出した。ある投資会社は最近、PEFと共同で不良債権の
買い取りを行うファンドの創設を進めている。
韓国で不良債権が高収益を期待できる投資先として認識されたのは、通貨危機直後の1990年代末
からだ。当時銀行が吐き出した不良債権が増え、ローンスターやニューブリッジ・キャピタルなど
外資系のPEFがそれを安値で買い取り、大きな収益を上げた。それ以降、韓国の国内投資家の間でも
不良債権に対する関心が高まった。
>今年の不良債権市場の規模が、クレジットカード不良債権が社会問題化した2003年以降で
>最大となるとみられるためだ
★不動産バブル崩壊が顕著になり始めただけで、このザマかw