【韓国】捨て置いた豚が地上に散乱…防疫当局も放置 韓国口蹄疫の実態[02/11]

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捨て置いた豚が地上に散乱…ウイルス拡散 放置
埋却家畜を食べた獣らが‘第2伝播’可能性
ゴミ・糞尿 焼却マニュアルに違反した‘でたらめ防疫’
道路沿いで埋却作業することも
キム・ヒョンデ記者

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農場主は口蹄疫で死んだ子豚を糞尿の山の上に投げ捨て放置し、農場の口蹄疫豚の埋却作業を担当した地方自治
体公務員たちは、それをそのまま放置して仕事を終えて立ち去った。近隣住民たちは数羽のカササギが常に死ん
だ子豚の周辺をぐるぐる回っていたと話し、鳥によるウイルス伝播の可能性が提起されている。

呆れ返る‘不良処理’現場
口蹄疫にやられる時もそうだったが、口蹄疫の事後処理現場で眺めた‘防疫事後無防備’実態は想像を絶する状
態だった。
10日、最大被害をこうむった京畿南部のある豚農場。不良埋却現場を取材するために農場を取り囲む山の斜面を
登っている間‘アッ’と驚いた。頭と尻尾の一部だけを残して真っ赤な豚の脊椎骨が足元に置かれていた。数歩
先には残雪から鼻を覗かせている凍死した子豚が見え、前後には4頭が姿を見せていた。近所の草むらからは割
りと大きな図体の野生動物 2匹が人の気配を察したように驚いて逃げる音が聞こえた。

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10日午後、口蹄疫緊急行動指針を無視した埋却作業が行われていた現場の様子がカメラに収められた。指針は道
路に隣接した場所での家畜埋却を禁止している。

先月中旬、口蹄疫に罹った2千頭余りの豚を埋却した農場付近で目撃した‘防疫不感症’現場の姿だった。口蹄
疫で汚染されたまま捨てられた豚の肉を食いちぎって食べた野生動物と鳥などは、この間 四方八方に自由にウ
イルスをまき散らしただろう。考えただけでぞっとした。

この農場の入口には埋却当時に使って捨てた履き物やビニールなどのゴミの山が一ヶ月近くそのままに放置され
ていた。また近隣のある住民は、豚を埋却した翌日から移動統制が解除され車両や人が自由に出入りしたと伝え
た。防疫マニュアルは埋却現場のすべての物を完全焼却するよう規定している。口蹄疫家畜埋却だけに汲々とし、
汚染された埋却地の事後管理はすっかり抜け落ちていた。

今週初めには、この日に訪ねた農場から10km余り離れたまた別の豚農場で、子豚4,5匹が死体で捨てられている
という情報提供が入ってきた。口蹄疫発生確認前に死んだ豚をとりあえず糞尿の山に放置したとのことだが、そ
の後に地方自治体で埋却作業をしていながら片づけずにそのまま放置していたということだ。当時、情報提供と
ともに入手した写真にはカササギ 数羽が子豚の周囲を飛び回る姿が含まれていた。鳥類が口蹄疫の伝播者の役
割をする恐れがあるという重要な‘証拠’を捉えた場面だった。

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獣や鳥が食いちぎり捨てた豚

この日 再び訪ねた農場では子豚が死んでいたその場所に飼料の山が一部覆いかぶさっていた。道庁の点検を控
えた前日に地方自治体職員たちが通り過ぎた後の‘痕跡’だった。ある防疫専門家は「口蹄疫発生農場では糞尿
をビニールで覆い発効させたり土に埋めなければならず、飼料も汚染されているので焼却したり土に埋めなけれ
ばならない」と話した。埋却を終えたこれら農場で防疫マニュアルはあろうがなかろうが関係なかったし、防疫
当局もまた管理監督から完全に手を抜いていた。
ソウルに戻る地方道の脇ではちょうど埋却作業が真っ最中だった。フォーククレーン2台が動員され、200頭余り
の豚を埋める土地を掘り返していた。埋却地は道路から一寸も離れずぴたりと沿っていた。口蹄疫マニュアル
(緊急行動指針)の‘埋却要領’は‘集団家屋・水源地・河川および道路に隣接せず、人または家畜の接近を制限
できる場所’に埋めるよう厳格に規定している。

公務員と動員された人が作業をしている間、自動車と通行人が始終通っていた。最も深刻に汚染された埋却地現
場と、最も明確な口蹄疫媒介体である人・車両との距離は息を互いに感じられる程に近かった。彼らの間にはウ
イルスを遮断する消毒薬も施設も全く見られなかった。

文・写真 キム・ヒョンデ先任記者 koala5@hani.co.kr
原文: http://www.hani.co.kr/arti/society/area/462881.html 訳J.S

原文入力:2011-02-11午前08:28:10(1787字)  ハンギョレ・サランバン
http://blog.livedoor.jp/hangyoreh/archives/1398958.html