【経済】世界2位の製薬大国の日本…韓国の製薬会社は中国、日本の地位と比較にならないほど小規模 [02/03]

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1 [―{}@{}@{}-] Korean Monkeys (韓国猿)@動物園φ ★

バイオ・製薬産業、韓国と日中の格差拡大(上)
【特別企画】韓・中・日 新経済大戦

 昨年9月、中国上海市の浦東地区中心部にある面積1256万平方メートルの建設用地で、
アジアの医療・臨床市場を狙った国際医学園の区画整備が始まった。医療機器世界
最大手の独シーメンス、臨床研究企業の米コバンスが既に進出を決めている。現地
では日本、米国、ドイツ、シンガポールからやって来た病院関係者たちがあちこちを
視察し、病院建設候補地を探っていた。中国政府と上海市は、同特区に1兆2000億
ウォン(約880億円)の資金を投入している。

 中国北京市にある北京天壇普華医院で、古びた建物の中に入ると、肌の色が異なる
人々が行き交っていた。欧米、アジア、南米などから治療のためにやって来た難病
患者たちだ。60代の米国人末期がん患者は「あらゆる方法を施したが、治療に失敗
したため、ここにやって来た」と話した。この病院では、幹細胞を使った治療や
臨床試験が世界で最も多く行われている。

 幹細胞は韓国が中国よりも先に開発を進めた分野だ。しかし、中国政府は一昨年
1年間に韓国の5倍を超える約1840億ウォン(約135億円)もの集中投資を行った。
バイオ業界の関係者は、「中国が基礎研究を商業化するスピードはあまりに速く、
衝撃的だ」と話した。

http://file.chosunonline.com//article/2011/02/03/396561777381215489.jpg
http://www.chosunonline.com/news/20110203000014
2 [―{}@{}@{}-] Korean Monkeys (韓国猿)@動物園φ ★:2011/02/03(木) 10:46:00 ID:???
■遺伝子治療剤、日米に先駆け商業化

 世界の製薬市場の規模は8370億ドル(約69兆8000億円)に達し、メモリー半導体
市場の441億ドル(約3兆7000億円)の19倍に匹敵する規模だ。売上高ベースで世界
1位の高脂血症治療剤「リピトール」(ファイザー製薬)は、年間136億ドル(約1兆
1300億円)の売り上げを誇る。これは、現代自動車のアバンテ130万台に相当する金額だ。

 中国のバイオ・製薬市場は、過去3年間に年平均27%という驚くべき成長を遂げ、
一昨年には、製薬大国ドイツを抜き、世界4位の製薬市場に浮上した。中国1位の
ハルビン製薬集団は、世界上位50社入りを果たした。ちなみに、韓国の製薬
メーカーは1社も含まれていない。

 ならば、中国は規模だけを追求しているのかといえば、決してそうではない。
2003年10月に中国のバイオ企業、深セン賽百諾基因技術(Sibiono)は、世界初の
遺伝子治療薬となる頭けい部がん治療薬「ゲンディシン」の商業化に成功した。
日米より3−5年早い成果だ。

 当時、このニュースに最も衝撃を受けたのは日本だった。米国は約20件の臨床
試験を経て、商業化目前の段階だったが、日本はまだ基礎研究の段階にとどまって
いた。奈良県立医科大学の大西武雄教授は、「日本では遺伝子治療薬といった先端
医薬品の臨床試験など夢にも描けない状況だったが、中国は既に製品化を成し
遂げた」と驚きを隠せなかった。

http://www.chosunonline.com/news/20110203000015
3 [―{}@{}@{}-] Korean Monkeys (韓国猿)@動物園φ ★:2011/02/03(木) 10:46:18 ID:???
■日本、市場規模と研究能力では世界2位

 世界から厳しい挑戦を受けているものの、日本は米国に次ぐ世界2位の製薬大国だ。
ノーベル賞を受賞した基礎研究能力、特許、論文数などの分野で2位の座を明け
渡したことはない。世界の製薬上位50社のうち9社が日本企業だ。

 日本の実力を考えれば、バイオ・製薬分野で中国に対する警戒は大したことでは
ない。ただし、韓国の立場は全く異なる。韓国の製薬会社は中国、日本の地位と
比較にならないほど小規模だ。韓国最大手の東亜製薬は年商8000億ウォン
(約590億円)だが、これは日本の最大手、武田薬品工業の17分の1 にすぎない。
中国最大手のハルビン製薬集団も、東亜製薬の2倍以上の売り上げを記録している。
その上、最低1億ドル(約83億円)の費用を5−10年で投資しなければならない新薬
開発に耐え得る韓国企業は1社もない。

 韓国はジェネリック医薬品(後発医薬品)の分野でも中国に追い抜かれる危機に
直面している。中国の浙江華海薬業は2007年7月、米食品医薬品局(FDA)からジェネ
リック医薬品の販売認可を受け、米国市場に進出した。ジェネリック医薬品は、
韓国のほぼ全てのバイオ製薬会社が開発、販売に総力を挙げてきた分野だ。しかし、
これまでに米FDAから販売認可を受けた韓国企業は1社もなく、中国企業が先にその
壁を越えたことになる。

 中国のこうした成果は、何の努力もなしに成し遂げられたものではない。投資と
研究人材では韓国を圧倒する。2001年の時点で、中国政府のバイオ・製薬研究の
予算は韓国に比べ3倍下回っていた。だが昨年には韓国が1兆2000億ウォン(約884
億円)、中国が5兆5000億ウォン(約4050億円)と逆転した。毎年中国が輩出する
化学、薬学、生命工学の専攻者は、韓国の3倍の7万人に達する。だが、彼らの
人件費は韓国の5分の1にすぎない。

 サムスン経済研究所のチェ・ジンヨン首席研究員は、「われわれが3−5年以内に
変われなければ、韓国のバイオ・製薬業界は世界競争から永遠に取り残されることに
なる」と指摘した。

北京・上海=李吉星(イ・ギルソン)記者
イ・ジェウォン朝鮮経済i記者
http://www.chosunonline.com/news/20110203000016