★中国新車販売が1800万台突破、2年連続世界一
【上海=河崎真澄】中国自動車工業協会が10日発表した2010年の新車販売台数は、
前年比32・4%増の1806万1900台と過去最高を記録し、
2年連続で米国を抜いて世界一の自動車市場になった。
米国市場がピークだった00年の約1750万台も超え、
昨年の日本の約496万台の3・6倍以上の規模で、
日米欧の自動車メーカーにとっても主戦場になった。
購買力向上による自動車需要の増大傾向に、金融危機対策として中国政府が打ち出した
小型車減税や農村部への補助金が追い風となり、市場を膨張させた。
海外勢の昨年の中国市場販売では、
米ゼネラル・モーターズ(GM)系が前年比29%増の約235万台と初めて200万台を突破したほか、
独フォルクス・ワーゲン(VW)系も約192万台と同37%増えた。
日産自動車系が同36%増の約102万台と、日系で初めて100万台を超えた。
日産など中国販売が本国を上回るメーカーも相次いでおり、中国市場向け専用ブランド車の投入
や新車開発のための研究開発センターの設置などを競う時代に入っている。
昨年末までに減税や補助金などの多くは打ち切られたが、
中国国内の需要は旺盛で、今年は市場が2千万台を超える可能性もある。
一方、自動車の急速な普及に道路や駐車場など社会インフラの整備が追い付かず、
北京や上海など都市部では渋滞が常態化しているほか、
急増する排ガスや廃棄車両による深刻な環境問題も懸念されている。
ソース 産経新聞 2011.1.11 00:53
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110111/biz11011100540016-n1.htm