口蹄疫発生から50日余りが過ぎ、家畜の殺処分規模が計200万頭に迫っている。ワクチン接種が始まり、
発生件数はやや減っているものの、飼育規模の大きい豚農場を中心に、まだ1日平均10数万頭ずつ、殺処分
が行われている。
農林水産食品部(農食品部)は16日、忠清北道堤川市松鶴面(チュンチョンブクド・ジェチョンシ・ソンハクミョン)
や慶尚北道松郡眞寶面(キョンサンブクド・チョンソングン・ジンボミョン)からの口蹄疫疑い例の申告に対し、
精密調査を行った結果、陽性と判明されたと明らかにした。これを受け、累積殺処分規模も同日現在、
計188万2496頭へと増えた。殺処分規模は、13日は計150万頭あまり、14日は計161万頭あまりだった。
農食品部の関係者は、「豚農場での予防的殺処分が続いているが、豚に対してもワクチン接種が始まっており、
まもなく小康状態に入るだろう」と語った。全国的にワクチン接種を開始した防疫当局は、旧正月前まではワクチン
接種を終える計画だ。防疫当局は、「親豚と子豚のほか、国内で飼育されている全ての豚に対しても接種を行う
ため、やや時間がかかるだろう」と説明した。
一方、口蹄疫とは違って、高病原性鳥インフルエンザ(AI)の発生や申告は、週末、京畿平沢(キョンギ・ピョンテク)
や安城市(アンソンシ)、忠清北道陰城郡(チュンチョンブクド・ウムソングン)で相次いで疑い例の申告が寄せられる
など、増え続けている。また、これに先立って寄せられた、京畿利川市(イチョンシ)のアヒル農場からの疑い例の
申告は、精密検査の結果、陽性と判明された。
これを受け、これまでAI発生地域は、京畿=2ヵ所(安城、利川)、忠清南道=2ヵ所(天安、牙山)、全羅
北道=1ヵ所(益山)、全羅南道=5ヵ所(靈巖、羅州、和順、長興、麗水)へと増えた。西海岸を挟み、
全羅南北道や、忠清、京畿周辺に広範囲に渡ってAIウイルスが広まっている。AIによる殺処分規模も、
計357万羽を超えている。
防疫当局の関係者は、「アヒルは鶏と違って、ウイルスに感染されてから長時間が経って集団死しするが、今回の
AIは、そのほとんどがアヒルから発生しており、全羅南道や忠清地域では、ウイルスが相当前に広がったものと
見られる」と言い、「AI拡大を食い止めるのに全力を傾けている」と話した。
東亜日報
JANUARY 17, 2011 02:58
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2011011765458