「朝鮮半島、放置すれば数千人死亡」露警告
【ニューヨーク=柳沢亨之】
朝鮮半島情勢を巡る19日の国連安全保障理事会の緊急会合で、ロシアが南北双方に自制を求める声明案を提出した際、
「放置すれば数千人が死亡する事態を招く」との強い表現で警告していたことが22日、わかった。
危機感を高めて声明採択を実現し、韓国の砲撃訓練を中止させる狙いだったとみられている。
外交筋によると、チュルキン露国連大使は、「世界が数十年間経験したことのない規模の惨禍を招きかねない」と強調した。
ロシアの声明案は、国連事務総長特使の南北双方への派遣を盛り込んでおり、日本の西田恒夫国連大使が
「特使の任務を決めずに送るのは無責任だ」と指摘すると、チュルキン大使は「何もしない方が無責任だ」と反論した。
(2010年12月23日10時03分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101223-OYT1T00198.htm