★サバ州東部海域、世界最大の生物多様性を確認
【コタキナバル】 サバ州東部センポルナ沖合で17日にわたってマレーシアやオランダなどの専門家
からなる共同チームが実施した海洋調査で、同海域が世界で最も生物多様性に富んだ場所で
あることが改めて確認された。しかしその一方、多種多様の生物の拠り所であるサンゴのうち、
大変良好な状態であるのは全体の5%足らずで、良好な状態のサンゴも23%にとどまるなど、
生態系が脅かされていることも明らかになった。
「2010年センポルナ海洋生物探査(SMEE)」には、世界自然動物基金(WWF)マレーシアや
オランダ生物多様性センター、マレーシア・サバ大学、マラヤ大学が参加。
11月29日から12月18日まで行われた。クサビライシの仲間のサンゴが43種類確認され、
これまで最多いだったインドネシア・スラウェシやパプアニューギニアの40種を上回った。
また魚類は844種、サンゴに棲むエビの仲間は90種以上確認され、
これもフィリピンやインドネシアの記録を上回ったという。
ただこうしたサンゴも、違法なダイナマイト漁や捨て去られた漁網などで痛めつけられており、
全体の36%の状態が普通、36%が不良だった。
調査中に15回ものダイナマイトの爆発音を聞き、いくつかの不発弾を見つけたという。
ソース マレーシアナビ (ザ・スター、12月21日、ベルナマ通信、12月20日) 2010/12/22 15:13
http://www.malaysia-navi.jp/news/101221061422.html