【料理】「世界的な韓国料理の見本を作りたい」[12/19]

このエントリーをはてなブックマークに追加
1どす狼こい喫茶-ジュテーム-▲φ ★
記事入力 : 2010/12/19 11:26:55
「世界的な韓国料理の見本を作りたい」
ロッテホテルの韓国料理店「ムグンファ」

特級ホテルの韓国料理店の老舗、リニューアルに50億ウォン以上を投資し、最上階の38階に移転

一口で食べるのにちょうどよい料理など、世界の料理の表現手法を韓国料理に応用

 11月11日、ロッテホテル(ソウル市中区小公洞)38階にある韓国料理店「ムグンファ(むくげ)」に、トルコ大統領の一家が
来店した。主要20カ国・地域(G20)首脳会議に出席するため韓国を訪問した大統領一家は、韓国の伝統的な宮中料理を
味わうため、同店を訪れた。
この日、蒸しウニにまつたけめん、韓牛(韓国伝統の肉牛)ロース焼きなどを味わった一行は、
「プルコギ(韓国風すき焼き)やビビンバくらいしか知らなかった韓国料理が、このように多彩で
おいしいとは思わなかった。本当に目新しく、世界的な料理だ」と感激していた。

http://file.chosunonline.com//article/2010/12/19/508161115637263906.jpg
尚州韓牛ロース焼きと、それを包む野菜、アワビ豆腐ジョン、蒸しウニ(写真左から)

■創業30年、特級ホテルの韓国料理店

 ロッテホテルの韓国料理店「ムグンファ」は、1979年に同ホテル開業と同時に開店した。創業30年を超えた特級ホテルの
韓国料理店のうち、一番の老舗だ。一時、収益の悪化により閉店の危機に追い込まれたが、ロッテホテルはこの1年間、
リニューアル工事に50億ウォン(約3億6100万円)以上を投資し、ホテル最上階の38階に移転、11月3日に
リニューアルオープンした。

 これまでソウル市内の特級ホテルでは、韓国料理店は「厄介もの」扱いされていた。調理過程が複雑で、
材料費や人件費が多く掛かる一方、訪れる顧客の足は年々減り、中国料理店や日本料理店に隅に追いやられていた。
1999年にミレニアム・ソウル・ヒルトンの韓国料理店「水刺(スラ=王の食事)」が閉店したのを皮切りに、2005年には
新羅ホテルの「徐羅伐(新羅の古称)」、ウェスティン朝鮮ホテルの「ショブル(都の古称)」などが次々と看板を下ろした。

 現在、ソウル市内の特1級ホテル19カ所のうち、韓国料理店があるのはロッテ、ウォーカーヒル、メイフィールドなど
4カ所だけだ。一方、西洋料理店は17カ所、日本料理店は16カ所、中国料理店は15カ所にも上る。

 このような現状の中、ロッテホテルが「ムグンファ」をリニューアルオープンし、韓国料理店を強化したのは、
G20首脳会議と韓国料理のグローバル化の動きに足並みをそろえ、外国人客がより手軽に、きちんとした
韓国料理に接することができるように、という目的からだ。
普段から韓国料理を好んで食べているロッテグループの辛東彬(シン・ドンビン)副会長が昨年9月、
「韓国訪問の年」の委員長に選出されてから、韓国料理を世界に広めることにいっそう関心を持ったことも、
理由の一つといえる。

http://www.chosunonline.com/news/20101219000022
http://www.chosunonline.com/news/20101219000023
http://www.chosunonline.com/news/20101219000024

>>2につづく
2どす狼こい喫茶-ジュテーム-▲φ ★:2010/12/19(日) 11:56:42 ID:??? BE:847463055-PLT(15002)
>>1の続き


■世界中の人の舌を満足させるメニューを開発

 韓国料理店「ムグンファ」リニューアルオープンのためにロッテホテルが力を注いだのは、外国人の舌を
満足させることができるメニューの開発だった。
伝統的な韓国料理を普及させるのか、外国人の舌に合ったフュージョン料理を活性化させるのかをめぐり、
数カ月にわたり悩み続け、試行錯誤を繰り返した。その結果、「ムグンファ」で提供する韓国料理は、昔の
「班家料理(昔、貴族の家で食べられていた料理)」を基盤とした現代式コース料理となった。
すべての料理を一度にテーブルに並べる伝統的な形式ではなく、西洋料理のように、何種類かの料理をコースに分けて
順番に出すことにした。その代わり、調理法や食材については、伝統料理の正統性を追求する。

 5種類の味がする五味子ゼリーの上に載せたアワビ料理、天然のまつたけを薄くスライスし、鶏肉と野菜でだしを取った
スープにきれいに盛り付けたまつたけめん、ニンニクとキムチを使った牛肉巻きを、西洋式の
フィンガーフード(手でつまめる料理)のように、一口大で食べやすく提供するなど、世界的な料理の手法を韓国料理に
応用した。
それとともに、韓国の伝統酒はもちろん、350種類以上のワインを用意した。伝統茶のソムリエが、料理と合う飲み物を提供する。

■外国人の目から見た「韓国の美」

 内装はドイツのインテリアデザイナー、イネス・ゲルラフ氏が引き受けた。
ここで目を引くのは、ゲルラフ氏や同僚たちが「ムグンファ」のデザインコンセプトを考えるため、1カ月間かけて
韓国各地をめぐり、外国人の目で眺めた韓国的な美を見つけたという点だ。その美しさを「ムグンファ」の内装に込めた。

 まず、1階ロビーから「ムグンファ」専用のエレベーターに乗って38階に上がると、黄金色のエンタシスの柱が並ぶ、
紫色の廊下が広がる。紫は「ムグンファ」の花の色から取った。さらに進むと、一目で見渡せるソウル都心の風景と共に、
「エミレの鐘(新羅の聖徳大王神鐘)」の文様が一方の壁面を飾っている。続いて、「ヌリ(バッタ)」「カラム(川の古語)」
「ラオン(楽しさを表す古語)」「タソム(愛の古語)」「パラム(風)」「スピア(森の妖精を表す古語)」「マル(尾根)」など、
韓国固有語で名付けられた七つの個室があり、それぞれ名前が持つ意味にふさわしい、伝統的文様で装飾されている。

 「ムグンファ」では、庭園やあずまやがある伝統的な韓国料理店の雰囲気は見られない。
外国人の目から見た韓国の美しさは、まさに東洋と西洋の調和であり、それを表現するのがグローバル化への近道だ、
という判断からデザインされたためだ。

 ロッテホテルの左祥奉(チャ・サンボン)代表は、「最近、世界的な旅行・観光専門誌により、相次いで
『ソウル最高のホテル』に選ばれた。韓国を代表するホテルとして、世界的な韓国料理の見本を作っていくことに
投資を惜しまないつもりだ」と話した。

洪源祥(ホン・ウォンサン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版