★台湾元、瞬間値で13年ぶりの最高値
【台北=山本勲】台湾元が14日の台北外国為替市場で一時、
1ドル=29・890台湾元と、対ドル・レートで13年ぶりの最高値をつけた。
終値は1ドル=30・45元(前日比0・15元高)と辛うじて30元台を維持した。
台湾元は中台経済交流の拡大や米国の超金融緩和策による投機資金の流入などで
秋から上昇に弾みがついており、回復しつつある台湾経済への影響が懸念されている。
台湾元の対ドル・レート(年平均値)は1988年から97年まで20元台後半まで上昇した後、
98年から30元台前半で推移してきた。しかし今年に入り、じり高傾向を強め、
10〜11月と月平均値で30・96元、30・706元と、20元台入り目前まで上昇した。
今年度から実施する法人税の大幅減税や、
6月に中国との自由貿易協定に相当する経済協力枠組み協定(ECFA)を締結したのを機に
台湾企業が香港やカリブ海諸国などに保留していた資金を戻し始めた。
さらに今秋来の米国の相次ぐ金融緩和による投機資金の流入が台湾元高に拍車をかけている。
台湾中央銀行は輸出産業へのダメージや不動産バブルを警戒して、
投機資金の監視や元高抑制に懸命になっている。
ソース 産経新聞 2010.12.14 20:51
http://sankei.jp.msn.com/world/china/101214/chn1012142051006-n1.htm