韓国の情報機関、国家情報院は、1日、北朝鮮が、ヨンピョン島への砲撃を受けて態度を硬化させているイ・ミョンバク
政権に対し揺さぶりをかけるため、「さらなる攻撃に出る可能性が濃厚だ」という見方を示しました。
韓国の情報機関、国家情報院のウォン・セフン院長は、1日、国会の情報委員会に出席し、北朝鮮によるヨンピョン島への
砲撃について報告しました。情報委員会は非公開で行われましたが、出席した国会議員によりますと、この中で、ウォン
院長は、今回の砲撃の背景について、韓国が先月のG20サミット開催を通じて国際的な地位を向上させたことへの焦りに
加えて、権力の世襲やひっ迫した経済に対する北朝鮮国内の批判をかわす必要があったと説明しました。そのうえで、
ウォン院長は、北朝鮮は、今回の砲撃を受けて態度を硬化させているイ・ミョンバク政権に対し揺さぶりをかけるため、
「さらなる攻撃に出る可能性が濃厚だ」という見方を示しました。韓国軍は、北朝鮮の新たな挑発を抑え込むため、1日
までアメリカ軍との合同軍事演習を行ったのに続いて、今月6日からは独自の砲撃訓練を実施する予定で、国家情報院では、
北朝鮮の今後の動向に関する情報の収集と分析に全力を挙げることにしています。
NHKニュース: 12月1日 22時40分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101201/t10015585701000.html