★フィリピンの7−9月GDP:前年比6.5%増−予想下回る(Update1)
フィリピンの7−9月(第3四半期)の経済成長率は、農業・政府支出の減少が響いて減速した。
年内は利上げを見送り、景気への配慮を優先するフィリピン中央銀行の決定の妥当性を
裏付ける数字となった。
フィリピン国家統計調整局(NSCB)が25日発表した
第3四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.5%増。
ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト16人の予想中央値(7.3%増)を下回った。
4−6月(第2四半期)は8.2%増に上向き改定された。
フィリピン・アイランズ銀行のエコノミスト、エミリオ・ネリ氏(マニラ在勤)は統計発表前の段階で、
「新政権は財政規律を示したいため、政府支出も鈍化しつつある。
高成長を維持するには公共投資がますます不可欠になる」と述べた。
6月に就任したアキノ大統領は、来年以降の年間成長率を最大8%に押し上げるため、
7000億ペソ(約1兆3240億円)規模のインフラプロジェクトへの投資誘致を目指している。
今年過去最大の3250億ペソに膨らむと見込まれる財政赤字については、
来年は2900億ペソへの削減を目標に掲げている。
ソース ブルームバーグ 2010/11/25 12:32
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aVGB7My4a0pg