【チャイナネット】尖閣問題:日本の釣魚島占拠の裏にある「陰謀」と「陽謀」[11/23]

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1はらぺこφ ★
文=商務部研究院日本問題専門家 唐淳風

釣魚島の問題は、既に30年以上も討論がされてきた。多くの専門家がこの問題について、深く掘り下げた
研究を行ってきた。しかし、日本人は我々の研究に基づいて、釣魚島の問題を争おうというのではない。
彼等が釣魚島を占拠しようとするのは、4つの戦略的な重要性があるからだ。

■その1、日本の領土拡大における釣魚島の重要性

「釣魚島」は離れ小島ではない。11の無人島から成る群島で、3つの無名の小島(低潮時に水面から露出する
総面積は20キロkuを超える)を除いても、水面下に陸地を有する8つの島の総面積は181kuに達し、
これは北京市内8区の面積、580kuの三分の一に相当する。

釣魚島の多くは隆起した珊瑚礁に囲まれ、低潮時には大面積の珊瑚礁が水面上に露出し、島嶼の水域の
範囲は8,400ku以上になる。「海洋法に関する国際連合条約」が規定する12海里(22.3q)に基づくとす
れば、その領海面積は19,577ku近くになる。200海里の領海範囲及び350海里の排他的経済水域に基づ
くとすれば、総面積は日本の国土の何個分にもなり、周辺の重複する海域を除いても、この水域の総面積
は10数万kuを越える。

よって、中日が奪い合う釣魚島は、領土面積の上で日本の国土の半分に相当するというだけでなく、その
戦略的意味は領土面積の問題を遥かに越えている。

■その2、海洋資源の争奪及び戦略的通路における釣魚島の重要性

釣魚島及びその周辺海域には莫大な経済的開発価値がある。統計資料によれば、現在までに全世界で開発
された石油資源は、主に新生代第三紀(6,500万年〜200万年前に形成された)岩層で見付かっている。釣魚
島の海底は正に新生代第三紀の堆積盆地であり、石油を生成、埋蔵する最も理想的な地質的構造条件を
備えている。ある匿名の専門家は次のように指摘している。専門家の見積もりによれば、釣魚島周辺の
海域は、世界一石油埋蔵量が豊富な地区である可能性があり、その埋蔵量はペルシャ湾全体の石油埋蔵量
にも等しく、少なく見積もっても800〜1,000億バレル前後で、100億トンを越える可能性があるという。

また、釣魚島海域には他にも多くの貴重な金属地下資源があり、木材や薬剤、羽毛も産出でき、周辺海域
の漁業資源も豊富である。長年、我が国の台湾等の地域の漁民は頻繁にこの海域で漁を行ってきたが、
年間の漁獲量は15万トンにも及んでいる。これらは全て、日本にとっては願ってもない重要な富である。

軍事戦略上の価値について言えば、もし日本が釣魚島を占領すれば、日本の軍隊は島に海上監視設備や
地対艦ミサイル、地対空ミサイルを設置することができ、台湾北部の重要な港や空中の航路を簡単に封鎖
することができる。もし、釣魚島にレーダーが設置されれば、周囲400〜600qの海域と空域を監視する
ことができ、その範囲は台湾北部、大陸沿岸の福州、温州、寧波等の広い地域に達する。これが現実に
なれば、中国の軍事上の一挙手一投足が直ちに全て相手に掌握されることになり、中国封鎖においては
掛替えのない戦略的役割を持つ。

>>2に続きます


チャイナネット 2010/11/23
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2010-11/23/content_21402402.htm
2はらぺこφ ★:2010/11/23(火) 18:49:32 ID:???
■その3、東中国海の境界における釣魚島の重要性

釣魚島は海洋境界において、極めて重要な役割を持つ。周知のとおり、「海洋法に関する国際連合条約」
が批准され発効すれば、各国が管轄する海域を区分する際に、重複や矛盾が生じることは避けられない。
「条約」の規定に基づき、中日両国が中間線で区分したとすれば、釣魚島の主権がどちらに帰属するかが
大陸棚の区分に大きく影響する。もし、日本が釣魚島を占有し、それによって東中国海の排他的経済水域
の範囲を基礎的に区分すれば、「東中国海の中日間線」は全体的に300q以上も東に移動し、釣魚島が本来
有するべき10数万kuの領海が日本の所有になるばかりでなく、東中国海から対馬海峡西水道に至る中間
線でも起点が東に移動することで20万ku近くを日本に割譲することになり、我々の黄海の一部海域も
日本の所有になる。

日本の海洋産業研究会が編集した『海洋開発・利用の新世紀に向けての歩み』という書籍の中では、位置
的に重要で主権争いのある一部の島を、公然と、「ロシア、朝鮮、韓国、中国等の隣国海洋経済区域の
境界拡大に大きな役割を果たす」鍵だとしている。日本の政府職員は、かつて、「もし日本が釣魚島と北方
四島を失えば、日本が管轄する海域は110万ku以上も減少する」と漏らしている。

■その4、釣魚島を占拠して第二次世界大戦の敗戦の雪辱を晴らす

周知のとおり、日本の右翼にとって、第二次世界大戦の降服は納得できるものではなく、中国に敗北し
たことは日本民族のこの上もない恥辱であると考えている。もし、再び中国の領土を占領し、日本の栄光
を取り戻せば、第二次世界大戦降服の恨みを晴らすことができる。このような心理的な慰めは、領土や
資源、戦略上の必要性よりも大きいのである。

(以上の文章は筆者個人の見解によるものである)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月23日