LG電子と熊津コーウェイが、浄水器や空気清浄機、水処理の分野で全面対決の様相を呈している。また、同分野での既存業者と新規参入業者との対立も高まってきている。
昨年、健康家電市場への参入を宣言したLG電子は15日、製品のモデル数を増やし、浄水器市場でシェア2位を
目指すと発表した。
LG電子は今年8%のシェアを予想しているが、来年までにシェアを15%に伸ばし、業界2位を目指す。現在シェア
1位は熊津コーウェイで、以下はチョンホ、キョウォンの順。
LG電子は熊津コーウェイのように、訪問販売組織も設置する構えだ。この場合、LG電子と熊津コーウェイとの
対立は避けられない。LG電子のパク・ヨンイル常務は、「流通網を拡大し、シェアを伸ばしていきたい」と意
気込みを示した。
工場水を浄化する水処理分野も同様だ。LG電子は今年末までに専門担当事業部を設置し、今後10年間に5000億
ウォン(約366億円)を投じ、同事業で2020年までに世界トップ10入りを目指す。熊津コーウェイは、昨年7月
に水処理分野に参入後、今年初めに水処理関連環境汚染防止施設メーカーのグリーンエンテックを282億ウォン
(約21億円)で買収し、さらなる買収を目指している。今年は500億ウォン(約37億円)程度の売り上げを見込
んでいる。
LG電子は熊津コーウェイが優位な立場を確立している空気清浄機市場でも、加湿器付きの空気清浄機「エア
ウオッシャー」という新商品を発売した。
LG電子と熊津コーウェイの対決は、さらに別の大企業が加わり、拡散する可能性も見せている。財界の関係者
は「サムスン、SKグループも、健康家電、医療市場に興味を見せており、近々同分野の市場が新たに再編成さ
れる可能性が高い」との見方を示した。
ホ・ギョンオプ記者
朝鮮日報 2010/11/16
http://www.chosunonline.com/news/20101116000019 イラスト
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