仙谷官房長官、「日韓関係が重要、会談内容、的確な判断が必要」
NOVEMBER 16, 2010 08:55
14日、日本・横浜で行われた李明博(イ・ミョンバク)大統領と菅直人首相の韓日首脳会談に、
仙谷由人官房長官が同席した。
その直後に開かれた両国外相の韓日図書協定署名式にも、仙谷官房長官の姿があった。
首脳会談と図書協定署名式に、官房長官が同席することは異例のこと。
通常、首相や外相が主賓の外交行事に、官房長官が参加することは珍しい。
これらの行事が、東京ではなく、横浜で開かれたという点で、なおさらそうだ。
内閣ナンバー2の官房長官は、首相が東京を空ければ、万一の非常事態に備えるため、
東京を離れないのが慣例だ。
首相と官房長官が、同時に東京を空けること自体、異例のことだ。
理由は、韓国に対する仙谷官房長官の格別な愛着にある。
仙谷官房長官は12日、記者会見で、「未来志向的な日韓関係の強化は重要な課題であり、(首脳会談に)同席し、
会談内容を的確に判断する必要がある」と述べ、首脳会談の出席を予告した。
民主党政権の実力者で、内政と外交を思うままにしていると言われている仙谷官房長官の韓日首脳会談の出席は、
話題を呼んだ。
現地メディアは、日本と首脳会談を行う国、日本が関係強化に力を入れる国は1、2国ではないが、
韓国との首脳会談に出席するために、官房長官が東京を空けるという点に注目した。
60年代、大学時代に左翼学生運動に参加し、日本が帝国主義的侵略行為で、隣国に被害を与えたと公然と話すなど、
歴史認識が強い仙谷官房長官は、歴史問題、文化財返還、強制徴用者遺骨返還など、韓日の懸案の解決に対し、
積極的な知韓派政治家だ。
歴史問題を解決してこそ、日本人が国際社会で尊敬されるという認識を持っている。
8月10日に、菅首相が発表した韓国強制併合100年謝罪談話を主導した。
日本が、略奪図書の返還を約束したのも、首相談話を通じてのことだ。韓日の歴史和解の現場である
図書協定署名式であるだけに、仙谷官房長官としては、慣例を破ってでも、出席したい理由があったわけだ。
署名式直後、李明博大統領が、仙谷官房長官に「ありがとう」と謝意を示したのも、このためだ。
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2010111688498