「味が落ちる」キムチ騒動で輸入の中国白菜暴落
ソウルの卸売市場で、競りにかけられる中国産白菜(奥)。結局買い手は付かなかった=仲川高志撮影
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20101103-483336-1-L.jpg 【ソウル=仲川高志】韓国でキムチの原料となる白菜の品不足に対応し、政府が緊急輸入策を取った
中国産白菜が、不人気で買い手が見つからず、価格が暴落する事態に陥っている。
韓国産白菜の不足は、今夏の猛暑や豪雨によるもの。キムチを漬け込む季節に重なり、
9月末には小売価格が平年比約8倍の1万2400ウォン(890円)を記録した。
買い走りが横行し、国中が「キムチ大乱」(聯合ニュース)の様相を呈したため、政府は先月初め、
年末までの緊急措置として、通常は27%に設定された輸入関税を年末までゼロ化して
中国から計160トンの輸入を決めた。民間業者による輸入量は先月21日までの3週間だけで
計1万100トンと、昨年1年間の約90倍に上った。
中国産はスーパーで韓国産の5分の1近い安値で販売され、当初は店の前に買い物客が列を作ったが、
先月末に韓国産の小売価格が3000ウォン(215円)前後に下がると需要は激減した。
「韓国産より味が落ちる」との評判が広がった上、中国産を韓国産として売る産地偽装事件も多発し、
「中国産嫌い」が広がった。ソウルの青果市場では中国産約30トンの競りに買い手がつかず、
業者は次々と輸入を打ち切る始末。韓国民放テレビSBSは、「中国産はもはや厄介者」と評した。
ただ、中国産は今後も、民間業者による契約分の計1700トンが年末までに輸入される見通し。
聯合ニュースによると、北西部の仁川(インチョン)港付近の10か所以上の倉庫に、
売れ残りの中国産が山積みになっている。ソウルの市場関係者は買い手のつかない中国産を前に、
「このままでは、廃棄処分の道をたどる可能性もある」と話し、肩を落とした。
(2010年11月3日09時28分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101103-OYT1T00225.htm ※依頼ありました(依頼スレ132、
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