★北朝鮮、米の専門家を相次ぎ招待 対話再開へ外交攻勢か
【ソウル=牧野愛博】北朝鮮が11月に、米専門家を相次いで平壌に招待していることがわかった。
6者協議筋が明らかにした。北朝鮮は金桂寛(キム・ゲグァン)第1外務次官を16日まで北京に派遣。
金正恩(キム・ジョンウン)氏を含む新指導部の発足を受け、支援獲得につながる米朝対話や、
核問題を巡る6者協議の再開に向けた外交攻勢を本格化させたとみられる。
北朝鮮は、米国のプリチャード元朝鮮半島和平協議担当特使、
ロスアラモス国立研究所のヘッカー元所長、スタンフォード大のルイス名誉教授らを招待している。
9月には米カリフォルニア大学サンディエゴ校世界紛争・協力センターのシャーク教授らが訪朝。
北朝鮮外務省の李根(リ・グン)米州局長らが対応し、
「強盛大国の大門を開く」と国民に約束した2012年に向け、経済政策に力を入れる方針を説明。
米企業などの投資に期待感を示すなど、米国との対話路線を強調した。
別の協議筋によれば、金次官は中国に、6者協議への復帰や非核化の用意があることを示唆した。
中国側も金次官に、6者協議の早期再開に向けて各国と積極的に調整する考えを伝えたという。
ただ、北朝鮮は一連の接触のなかで、具体的な非核化措置の手順などには触れず、
6者協議再開には国連制裁の解除などが必要とする従来の立場も変えなかった。
韓国政府は、北朝鮮が後継に向けた体制が整ったのを受け、戦略の目を国外に向け始めたと分析。
同政府関係者は米専門家の招待について「米政府にメッセージを送り、対話に誘っている」と語った。
北朝鮮が韓国にコメ支援や南北離散家族の再会事業実施を要請したことも、
米国に南北関係の改善が進んでいる姿を示す狙いが含まれているとみられる。
だが、韓国政府は米朝対話や6者協議の再開には、
南北関係の改善と具体的な非核化措置が前提になると主張。
北朝鮮による韓国哨戒艦沈没事件への謝罪のほか、
「最低でも国際原子力機関(IAEA)の監視要員の復帰と核開発活動の凍結が必要」
(同政府関係者)としている。
韓国政府は今月、訪韓したキャンベル米国務次官補との協議でこうした方針を確認。
18日からソウルで始まる民間主催の安全保障会議「北東アジア協力対話」に出席する
米国のソン・キム6者協議担当大使らにも改めて働きかける。
ソース 朝日新聞 2010年10月17日7時6分
http://www.asahi.com/special/08001/TKY201010160311.html 関連スレ
【中朝】 「我々は6カ国協議再開の準備が整っている」と北の外務次官。条件の制裁解除も「探せば方法があるかも」 [10/15]
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1287146405/ 【中朝】 「6カ国協議の再開に北朝鮮は積極的だと感じた」…北の外務次官と会談した中国の武大偉代表 [10/12]
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1286969997/ 関連ソース
北朝鮮制裁解除、対話の餌にせず 米国務次官補が言及
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE3E4E2E2868DE3E4E3E2E0E2E3E29C9C97E2E2E2