★スー・チーさん 対決姿勢鮮明に
ミャンマーで来月、20年ぶりに行われる総選挙について、
民主化運動のリーダー、アウン・サン・スー・チーさんは、
選挙は公正ではなく、その結果を認めるべきでないとするコメントを発表し、
軍事政権と対決していく姿勢を鮮明にしました。
ミャンマーでは来月7日に20年ぶりの総選挙が行われますが、
民主化運動のリーダー、アウン・サン・スー・チーさんは自宅に軟禁されたままで、
事実上、選挙から排除され、自身が率いてきた政党もボイコットを決めています。
スー・チーさんは、15日、弁護士を通じてこの総選挙についてのコメントを発表し、
「軍事政権は20年前、われわれが圧勝した選挙結果を無視して独裁を続けてきた。
今回の選挙は公正なものではなく、今度は国民がその結果を無視する番だ」と述べ、
軍事政権と対決していく姿勢を鮮明にしました。
今回の総選挙をめぐって、欧米各国からは、
スー・チーさんを排除することへの批判がある一方で、複数の民主化政党が参加することから、
完全にその結果を否定することは難しいとの声も出始めています。
今回のスー・チーさんの発言には、自身が排除されたまま行われる選挙で
軍事政権が一定の正当性を得てしまうのではないかとの強い危機感があるものと受け止められています。
ソース NHK 10月16日 5時31分
http://www.nhk.or.jp/news/html/20101016/t10014621181000.html