>>787 最初と最後は。
「可愛いうさぎね、さぁ・・此方へきなさい」
そう静かにうさぎを呼んだみす(ry)に対して、ケモノ本来の本能的な恐怖を感じたのは言うまでも無く
其の場を少しづつ後ずさりし、そして激しく走り出した。
必死で・・只管、自分の命を守る為に必死で。
どれ位走っただろう、どの位の道を走っただろう・・そうして、小さなうさぎが疲れて脚を漸く止めて
ふと、顔を上げて目の前を見ると
「何処へ行こうというのかしら?うふふ・・」
「キュウゥゥゥゥゥゥ!!!!!」声にならない叫びを上げながらうさぎは又必死で走り出す
只管走って走って走りぬいて・・
今度は、今度こそは・・そう思って力尽きる様に脚を止めて
目の前を見ると
「こんなに優しい私から逃げるなんて、随分ね・・うふふ・・
さぁ、優しく可愛がってあげるからいらっしゃい、此方へ。」
そう言い切るか言い切らないかの内に、みす(ry)はその逞し過ぎる恐ろしき豪腕を伸ばして
握ると潰れそうな位、か弱く小さく真っ白なうさぎの頭を掴んだ。
「きゅー、きゅー」
小さくか細い声を上げながら、必死で助けを求めて
手足をジタバタともがいて居るうさぎが其処に居た
みす(ry)の逞しい豪腕に小さな頭を鷲掴みにされて
連行されるうさぎ・・
数日後、東亜の片隅に一匹の小さく干からびた
うさぎの木乃伊が棄てられていた。
魂も何もかも搾り取られた可哀相な姿で。
END