【韓国】ノーベル賞を貰う日本　羨ましいと言わざるを得ない　他人の栄光を見守るだけの我が国 [10/07]

[社説]ノーベル賞を貰う日本を見つめるだけでいなければならないのか

　今年のノーベル化学賞受賞者に鈴木章北海道大名誉教授と根岸英一米国パデュー大教授ら2人の
日本人とリチャード・ヘク米国デラウェア大教授ら3人が選ばれた。彼ら日本人の受賞の便りに
日本国民は久々に長期景気低迷の憂いから抜け出して一面祭り雰囲気になったという。

　先立って発表された生理学賞・物理学賞などノーベル科学賞分野で今年も疎外されたまま
ただ他人の栄光をぼんやり見守るだけの我が国の境遇では中々羨ましいことと言わざるを得ない。

　ノーベル賞を貰った日本人は今回までで全18人で1人を除いた17人が日本国籍者だ。これらの中から
3人を抜いた14人が科学分野でノーベル賞を受賞した。この数字は米国・英国・ドイツ・フランス・
スウェーデン・スイスに続きロシア(過去のソ連を含む)とともに世界7位水準だ。日本が経済大国
隊列に上ったのがノーベル科学賞受賞で見るように優れた科学技術力のおかげであることを雄弁に語る。

　日本のこういう成果は基礎科学分野に対する積極的な投資が大きい力になった。特にノーベル賞
受賞者がどこの国でも大部分が大学所属であることを勘案して東京大・京都大・東北大など5つの大学を
研究拠点に指定して集中的な支援をしている。2001年に樹立した第2期科学技術基本計画で50年以内に
ノーベル科学賞受賞者を30人排出するという目標を立てた後今回が9人目で既に3分の1近くを成し遂げた
わけだ。

　我が国も遅まきながら基礎科学研究に関心を注ぐのは鼓舞的だ。第2次国家科学技術基本計画により
2008年に全体政府研究開発予算の25.6%であった基礎科学研究予算比重を2012年には35%に高める法案を
推進している。しかし先進国の大部分が40%をはるかに上回るのと比較するとまだまだだ。

　ノーベル科学賞受賞は国家ブランド価値を高めるだけでなくその国で作った製品の品質に対する
信頼度にも肯定的影響を及ぼすはずだ。模倣から技術先導国に変貌しなければならない我が国の立場では
創造的科学技術の象徴のノーベル科学賞受賞はより一層切実にならざるを得ない。創意的な人材を
育てられるように問題解答の要領だけ育てる硬直して画一化された教育システムをぱっとやり直す
ことは基礎科学に対する投資効果を高めるためにも必ず必要な課題だ。

毎日経済　2010.10.07
http://news.mk.co.kr/v3/view.php?sc=30500003&cm=%EC%82%AC%EC%84%A4&year=2010&no=542675&relatedcode=&mc=