日中間でM&A加速 1〜9月、昨年1年間分を上回る
日本と中国の間の企業合併・買収(M&A)が加速している。今年1〜9月、中国企業による日本企業の
M&Aは19件。昨年1年間の件数(11件)をすでに上回っている。一方、日本企業による中国企業の
M&Aは45件と、こちらも昨年1年間の件数(24件)を上回っている。日本企業のブランドや技術を欲する
中国企業、巨大消費市場を狙う日本企業という構図が顕著だ。
情報会社トムソン・ロイターがまとめた。海外企業による日本企業のM&Aと、日本企業による海外企業の
M&Aの合計は500件と、前年同期と比べ約3割増。件数で最も多いのは日米間の約120件。
日中間は64件で2番目だが、日米間は前年同期比約2割増にとどまり、勢いは日中間の方にある。
中国企業による日本企業のM&Aで今年最大だったのは、中国の繊維大手「山東如意科技集団」による
アパレルメーカー「レナウン」への約40億円の出資。一方、日本企業による中国企業のM&Aでは、
「電通」が中国の大手販売促進会社に約50億円出資した案件が最大だった。(千葉卓朗)
朝日新聞 2010年10月5日1時45分
http://www.asahi.com/business/update/1005/TKY201010040432.html