「しばらく前、ゲームの『スタークラフト』をやっていたら、小学生がアクセスしてきたんです。あまりにも
ふざけるので、ゲームのIDでちょっと『コグリング』をしたんです。ネイバーの知識人に問い合わせた夏休み
の宿題から中古販売サイトに書き込んだ携帯電話の番号まで出てきたんですね。『これ以上ふざけたら、家の
住所まで調べる』と携帯フォンのショートメールを送ったら、(その小学生が)やっとログアウトしたんです」
(就業準備生のAさん)
「最近、あるニュース記事の下に反対意見を書いたレスをつけたら、母親の名前まで全て調べられました。ある
ネットユーザーが私の意見に同意できないとして、私のIDを材料に母親のことまで調べたんです。顔も知ら
ない人が私と母親の情報を調べたというのが怖くて問題のレスを削除しました」(会社員の朴某さん・33)
●槍…貫徹せよ
最近、ネットに「コグル」(アドレス割愛)という新しい検索エンジンが登場した。一部のネットユーザーが
直接製作したと知られるこのサイトは、メイン画面だけを見ると、グーグルを連想させる平凡な姿だ。しかし、
このサイトでは単純な検索だけでなく、ネイバー知識人ID別検索、サイワールドの裏住所と名前別の検索、
ネイバー・ニュースレス検索、ダウム・ブログID検索、IP情報検索など18項目の検索が可能だ。いわゆる
個人情報を把握するための「個人情報探し」専用の検索エンジンだ。
前は一部のネットユーザーが特定芸能人や物議をかもして関心の的になった一般の人を対象に身の上情報を
調べて公開したと言ったら、最近はこのような身の上情報の公開が相手を問わずに日常化している。誰でも
個人情報流出の被害を被ること恐れがあるということだ。
実際、ネットでクリックさえ何回かしたら、簡単に第3者の身の上を調べることができる。「コグリングの初
段階はネイバーIDの確保」「年取った人は自分のハングルの名前を英語で打ったのをIDで使う場合が多い
から参照すること」「オンラインショッピングモールに注目すること。運が良かったら、携帯電話番号はもち
ろん、家の住所まで一気に調べられる」など、各種の「チップ」がインターネット上で共有されているからだ。
大学生のチェ某さん(22・女)は最近、紹介ティング(紹介+ミーティングの造語)に出る前に相手の男性の
フェイスブックとツイッターを密かに覗き込んだ事実がばれて酷い目に遭った。対話の途中、自分も知らずに
相手の過去の身の上話について自然に話したら、相手の男性が「どうやってそれを知ったのか」と機嫌を悪く
したため、また会うことができなかった。
●盾…阻止せよ
個人の身の上情報の流出が蔓延している中、自分の身の上情報を保護するため意図的に「ネット潜水」をする人
が現れている。自分も誰かから被害を被るかも知れないという恐れのため、サイワールドの個人ミニホーム
ページなどを閉鎖してしまう人もいるということ。実際、ネット上では「身の上情報調べの予防法」も共有
されている。
例えば、学校と会社用のIDを区分して使うこと、珍しくないアルファベットと数字の組合でIDを作ること、
前書いた文を削除してくれるよう要請すること、インターネットショッピングモールなどに携帯電話の番号と
家の住所を残すようになる場合、「秘密の文書」に設定しておくことなどがある。
ある女子高生は「昨年、個人のツイッターに友だちの悪口を書き込んだが、友だちが私のIDを知っているため、
検索さすすればすぐ調べられる。ツイッターの文章を全て削除したが、グーグルの検索結果上にはそのまま残
っているので悩んでいる」と、ネット掲示板に助けを求めた。
ネイバー側は、「深刻な名誉毀損が懸念される文章は検索結果上で一時的にブラインド処理をすることができ
るが、根本的な削除はコンテンツが登録されたウェブサイトに権限があるため、我々としても困っている」と
話した。グーグルは、「コンテンツが含まれたページのウェブマスターまたはコンテンツをホスティングする
インターネット・ホスティング会社に連絡してコンテンツの削除を要請するように」と案内している。
高麗(コリョ)大学社会学科のヒョン・テクス教授は、「ネットユーザーが自分も知らないうちにプライバシー
情報をインターネット上に公開するようになる場合があるが、この場合はポータルが警告のメッセージを表示
して情報露出の危険性を告示するように義務付けるべきである」と話した。
東亜日報 2010/09/25
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2010092537038