【論説】人ごとのように「検察の判断を尊重する」という言葉の空疎さ…「大局的」「現実的」という言葉に潜む、難題先送りの麻酔薬[9/25]

　早朝、秋雨。荒海に体を張って職務を遂行する一線の海上保安官たち。その悔し涙を思う。

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　荒波に揺れた政権内の判断。急転直下、人ごとのように「検察の判断を尊重する」という言葉の空疎さ。「大局的」
「現実的」という困った時魅力的な言葉にしばしば潜む、難題先送りの麻酔薬。「戦略的互恵関係」はますます空念仏
となる。

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　イチロー、快挙にあくまでクール。「簡単ではないことは僕が一番知っている」。こちらの小沢一郎さんは「今度はしばらく
静かに」と。それが簡単でないことは……。

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　＜霧いまだ迷へる朝の石を蹴（け）る＞　百合山羽公（うこう）

ソース（毎日新聞）　http://mainichi.jp/select/opinion/kinji/news/20100925k0000e070053000c.html?inb=ra