★IMF特別顧問の朱民氏:アジアの銀行は増資を回避へ(Update1)
国際通貨基金(IMF)の専務理事特別顧問である朱民氏は、
アジアの銀行は高い自己資本比率を確保しているため、
新たな国際基準を満たすために世界のほかの地域で必要とされている
ような規模の資金調達は回避できるとの見方を示した。
元中国人民銀行(中央銀行)副総裁で、中国銀行の副頭取を務めた経歴を持つ朱氏は13日、
天津からブルームバーグテレビジョンとのインタビューに応じ
「現在のアジア全体をみた場合、中核的自己資本(Tier1)比率は10−12%以上確保されている」とし、
結果として「現時点ではアジアの銀行が市場で巨額の資金を調達することはないだろう」と述べた。
国際決済銀行(BIS)バーゼル銀行監督委員会は前日、
銀行のTier1比率について6%以上とすることで合意した。
朱氏によると、中国の銀行が確保する普通株式や優先株を含む中核的自己資本は強固であると指摘。
「資本比率はかなり良好だ。銀行は増資を行っているが、中核的自己資本の調達ではなく、
Tier2(補完的自己資本)向けの劣後債発行だ」と続けた。
中国の銀行は世界の銀行の時価総額ランキングで上位10 位のうち4行を占めている。
ソース ブルームバーグ 2010/09/13 23:36
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=anzC9EQj7o8Y