韓国併合100年の節目に合わせ、在日コリアンらが11月、神戸市内で、親や祖父母の世代が築いてきた
日本での生活を紹介する写真展を計画している。
祖国の文化や習慣がにじむ写真を通じて在日の歴史を広く市民に知ってもらいたいといい、
「古い家族写真などがあれば、ぜひ提供してほしい」と在日らに協力を呼びかけている。
神戸の在日コリアンらでつくる「神戸在日100年をつなぐ実行委員会」の企画の一つ。メンバーには、
学生ら若い世代も。「ハラボヂ(祖父)、ハルモニ(祖母)たちがどんな状況で日本に来て、生き抜いてきたのか
知りたい」と、8月から写真を募っている。
「100人から1枚の写真を集めることができれば、在日の100家族の様子を伝えられる」と実行委。
神戸を中心に、さまざまな時代の生活を紹介しようと計画する。結婚式や法事、1歳の誕生日など親族の集まりや、
衣食住の様子を写した写真を募るという。
写真は、時代や場所など簡単な説明も書いてもらい、9月末まで募集する。写真はスキャナーで取り込んで返す。
写真展に展示する場合は、複製したものを引き伸ばす。
実行委は写真展に続いて、民族衣装や、キムチの漬け樽(だる)など生活用具の展示も検討している。
実行委員長で在日2世のキム・シニョン)さん(57)=神戸市長田区=は「在日コリアンも世代交代し、
歴史を知らない若い世代が多い。いずれは、提供してもらった写真や生活用品を展示する資料館をつくり、
在日が集まれる場にしたい」と話している。
ソース
神戸新聞
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003390280.shtml