★北朝鮮、10年前から清津湾開放を準備
金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮総書記の長吉図(長春―吉林―図們)歴訪を契機に、
中国の東北3省の東海進出権の確保が関心を集めている中、
北朝鮮が羅津(ナジン)・先鋒(ソンボン)市だけでなく、清津市(チョンジンシ)までも、
既に10年前に経済特区予定地にしていたことが分かった。
北朝鮮の3大都市のひとつである清津市は、羅津から南側に約100キロ離れている。
人口約70万人の工業都市である清津市には、北朝鮮最大の製鉄所である
金策(キムチェク)製鉄連合企業所があり、化学、造船、港湾も発達している。
北朝鮮消息筋によると、北朝鮮は00年ごろ、中国の豆満江(トゥマンガン)流域開発計画と歩調を合わせ、
羅津港だけでなく、清津港までも活用するという計画を立て、詳細な青写真も描いたという。
計画の中核は、清津市内を横切る輸城川(スソンチョン)を境界に、
その以北地域を羅津・先鋒と同じく経済特区にするということだ。
これは、北朝鮮がかなり前から、中国の東北3省の開発による受恵を期待していたことを示す。
また、北朝鮮側が長吉図計画にかける期待も間接的に類推してみることができる。
00年は長吉図計画が出ていなかった時で、もっぱら豆満江流域開発計画という名目で、
05年まで約150億人民元の投資が予想されていた時だった。
しかし、昨年8月、中国政府が批准した長吉図計画は、
20年まで最小3000億人民元(約530兆ウォン)の予算が投入されるものと見通されている。
中国の150億人民元規模の開発計画にも、これと連携し、清津まで門戸を開く構想をしていた北朝鮮が、
投資金が最小20倍も増えた長吉図計画にかける期待の大きさを予想するのは難しくない。
昨年8月、長吉図開発計画が批准された以後の金正日の動きもこれを裏付けている。
金正日は昨年12月、羅津市が経済特区に指定された後、19年ぶりにここを訪問した。
さらに、今年1月羅津市は特別市に昇格された。
清津にも最近、中国資本が流れ込んでいることは知られている。
中国の延辺海華貿易公社が今年、北朝鮮当局から清津港埠頭使用権を確保したとされており、
図們と清津をつなぐ鉄路の改修・補修作業にも中国側が1000万ドルを支援することで、
北朝鮮鉄道省と合意したという。
ソース 東亜日報 SEPTEMBER 01, 2010 02:59
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2010090195468