★米、中国と核戦略協議を模索 対話通じ軍拡歯止め狙う
【ワシントン共同】米国防総省高官は17日、核戦力増強を続ける中国と安定した戦略関係を構築するため、
互いの核戦力や抑止政策に関する2国間協議を優先的に進めていきたいとの考えを示した。
共同通信とのインタビューで語った。
「核なき世界」を目標に掲げるオバマ政権は今春公表の核戦略指針「核体制の見直し」で、
米中間の「戦略的安定」を模索する方向性を打ち出した。
米高官が米中協議の具体的な在り方に言及したのは初めて。
不透明な核軍拡を続ける中国の動きに歯止めをかける狙いがあるとみられる。
米国による台湾への武器売却を受け、2008年10月から米中軍事対話は中断されているが、
対話を早期再開し、核をめぐる米中関係を安定化させることがオバマ政権の重要課題となる。
中国側の対応も焦点だ。
国際的な核抑止戦略としては、冷戦時代に米ソが先制攻撃を避けるために採用した
「相互確証破壊(MAD)」が知られるが、高官は米中間にはMADを適用しないとしながらも、
自身の核抑止力が否定されることを恐れる中国の懸念に配慮する方針を言明。
日本とも政策調整しながら、ミサイル防衛(MD)も議論の対象とすることに前向きな立場を表明した。
ソース 共同通信 2010/08/18 20:00
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010081801000852.html